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◎後発だと駅前出店しかない?
【ダイヤモンドの記事】
他の中華チェーンがロードサイド中心であるのに対して、日高屋は駅前立地が主体である。ロードサイドでは、車で来店する客が多いため、あまりアルコール販売を見込めない。
「30年前に参入したときは後発だったため、駅前に出店するほかなかった」(ハイデイ日高)というが、これが逆に同社の発展を支えることになったわけだ。
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「30年前に参入したときは後発だったため、駅前に出店するほかなかった」というコメントが引っかかります。須賀記者は素直に受け止めたようですが、よく考えるとおかしいと思いませんか。30年前のロードサイドは出店の余地がないほど店で埋め尽くされていたのでしょうか。当時、ロードサイドに店を出そうとする企業などなかったのでしょうか。「良さそうな立地には既に店があった」という話ならば分かります。しかし、それは駅前立地でも同じでしょう。
「後発だから駅前しかなかった」と取材先が言ったとしても、素直に「なるほど」と頷いていては素人丸出しです。「出そうと思えば、特に田舎の方にはいくらでも出せる場所があったんじゃないですか」ぐらいのことは聞き返しましょう。
◎どこが「究極」?
【ダイヤモンドの記事】
さらにである。出店戦略のもう一つの特徴は、究極のドミナント戦略にある。
日高屋は15年8月末時点で370店展開しているが、その全てが首都圏、うちほとんどが東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に集中している。
「600店までは首都圏に出店余地がある」(高橋均・ハイデイ日高社長)と、この先も首都圏に限定した出店を続ける構えだ。
さらに狭い地域でもドミナントを貫いている。一つの駅の周辺に1店ではなく、複数の店舗を展開しているのだ。
例えば、埼玉県の大宮駅周辺には、日高屋がなんと14店もある。これほど大きなターミナル駅でなくとも、駅の二つの出口にそれぞれ出店している所は数多い。
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記事を読む限り、ハイデイ日高が「究極のドミナント戦略」だとは思えませんでした。370店のほとんどが1都3県にあることを指して「ドミナント展開」と呼ぶのはよいでしょう。しかし、「究極」とは思えません。例えば「東京23区に絞って370店を展開」ならば、まだ許せます。「東京駅周辺に370店」まで行けば「究極のドミナント」で納得です。
「大宮駅周辺に14店」は確かに多いでしょうが、これも「究極」とは感じません。「究極」とは主観的な問題なので、須賀記者がそう感じたのならば、否定はしません。しかし、記事にする場合、「確かに究極だ」とほとんどの読者が納得してくれるように書くべきです。今回はそれができていますか。
しかも「大宮駅周辺には、日高屋がなんと14店もある」との説明も正しいとは思えませんでした。これについては(3)で述べます。
※(3)へ続く。
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