2015年8月25日火曜日

日経が無視した問い合わせ(8) 2015年7月

引き続き「日経が無視した問い合わせ」を見ていく。最初の事例は、自分の描いたストーリーに強引に当てはめてしまったために、おかしな説明になってしまったのだろう。2番目については、「戻し基調」と見出しに付いていて、社内の誰も違和感がなかったのかなとは思う。気になるのは自分だけなのだろうか…。
ルクセンブルクの旧市街  ※写真と本文は無関係です


◆「企業統治の意志問う」(7月22日朝刊1面)について

【日経への問い合わせ】

記事中で「委員会制をこぞって導入した電機大手は業績が伸び悩む企業が目立ち、非導入の自動車大手は快走する」と書かれていますが、事実誤認していませんか。東芝以外で委員会制の電機大手(日立、ソニー、三菱電機)を見ると、日立と三菱電機は2015年3月期に最高益を更新しました。一方、自動車大手でもホンダは減益です。「制度と業績が反比例」と言えるほど好対照とは思えません。記事の説明で問題ないとすれば、その根拠を教えてください。

※「日経『企業統治の意志問う』で中山淳史編集委員に問う」参照。


◆「アジアラウンドアップ 上海  株価対策が奏功、戻し基調」(7月24日日経夕刊マーケット・投資2面)について

【日経への問い合わせ】

見出しが「株価対策が奏功、戻し基調」となっていますが、相場に関して「戻し基調」とはまず言いません。「戻り基調」の誤りではありませんか。また、記事中の「成長率は7%増」という表現も不自然です。「成長率は7%」「GDPは7%増」などとすべきでしょう。

※「基礎力不足の日経 土居倫之記者『アジアラウンドアップ』」参照。

※(9)に続く。

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