「逆手に取る」の使い方と併せて、日経が無視した問い合わせを2つ紹介する。
◆「真相深層~緩和マネーが経験則覆す」(7月4日朝刊総合1面)について
【日経への問い合わせ】
ケルン(ドイツ)の大聖堂近くの駅 ※写真と本文は無関係です |
記事で「7割の投資信託で運用成績が市場平均を下回るという異常事態」と書かれています。「投資信託」はアクティブファンドを指すのでしょう。5年で見ればアクティブファンドの7割程度が市場平均を下回るのは「常識」です。期間半年とは言え、今年に入って7割が市場平均を下回るのは「十分あり得ること」ではありませんか。記事の説明は不適切と考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断ならば、その理由を教えてください。
※「日経『真相深層~緩和マネーが経験則覆す』への疑問」参照。
◆「試練のユーロ、もがく欧州」(7月7日朝刊1面)について
【日経への問い合わせ】
記事では、ギリシャのユーロ導入を「地政学上の重要性に加え、民主政発祥国としての崇拝」から独仏の指導者が認めたと書いています。その後「チプラス・ギリシャ首相はそれを逆手に取り、国民投票に打って出た」と続きます。これは「逆手に取る」の誤用ではありませんか。「逆手に取る」とは「機転を利かせて不利な状況を活かすこと。相手の責め立てを逆に反論・反撃に利用すること」です。当時の独仏のギリシャへの対応は「不利な状況」「相手の責め立て」とは言えません。誤用でないとお考えであれば、その根拠も教えてください。
※「なぜ大林尚編集委員? 日経『試練のユーロ、もがく欧州』」参照。
※(7)へ続く。
0 件のコメント:
コメントを投稿