2015年8月12日水曜日

日経が無視した問い合わせ(3) 2015年6月

「日経が無視した問い合わせ」をさらに紹介していく。下記の2つは、いずれもデータに関する説明が雑な事例と言える。雑さが度を越して、間違いレベルにまで行ってしまったと言うか…。


◆「プラチナ、長引く逆転相場」(6月17日朝刊マーケット総合2面)

ブリュッセルの聖ミッシェル大聖堂 ※写真と本文は無関係です
17日の「プラチナ、長引く逆転相場」についてお尋ねします。記事では「プラチナの生産量は年間200トン」と書いています。これを信じれば、プラチナの生産量は年間200トンで一定でしょう。しかし調べてみると2012年が176トン、13年が180トン、14年が159トンで、15年の見通しも180トン前後のようです。記事では「約」や「前後」も付けず、時期も特定せずに「生産量は年間200トン」と言い切っています。記事の説明は誤りですか。正しいとすれば、その根拠を教えてください。

※「年産量は『200トン』? 日経『プラチナ、長引く逆転相場』(2)」参照。


◆「ゴルフ会員権 価格低迷」(6月27日朝刊企業総合面)

27日付の記事「ゴルフ会員権価格低迷」で「関東圏の平均価格(指定150コース)は206万5千円で、年初比6万6千円下落した。ピークだった2013年5月に比べると27%(76万4千円)下がった」と書かれていますが、間違いではありませんか。関東圏の平均価格は1990年2月が「ピーク」のようです。記事の説明は誤りと考えてよいのでしょうか。正しいとすれば、その根拠も教えてください。「直近のピーク」であれば「2013年」かもしれませんが、そうは書いていません。

※「ピークは2013年? 日経『ゴルフ会員権 価格低迷』」参照。

※(4)へ続く。

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