◆「地震保険のメリットは?」(7月11日朝刊マネー&インベストメント面)について
アムステルダム(オランダ)の運河 ※写真と本文は無関係です |
記事で「地震への備えは必要ですね。揺れで被害が出るのはもちろん、地震で火事が起きても火災保険では補償されませんから」と書かれています。しかし、火災保険にほぼ自動的にセットされている地震火災費用保険(特約)で、地震に伴う火災による被害などは一部が補償されるはずです。地震保険に比べると補償の範囲や金額は小さくなるものの、「補償されませんから」と書くのは問題でしょう。記事中の説明は誤りと考えてよいのでしょうか。正しいとすれば、その根拠も教えてください。
※「日経は地震保険の販売員? 『はじめの一家修業中』」参照。
◆「実質賃金、マイナス脱す」(7月17日夕刊)について
記事では「5月の実質賃金が横ばいとなり、25カ月ぶりにマイナスを脱した」と伝えた上で「このまま安定してプラス基調が続くかどうかは不透明だ」と書いています。しかし、5月の実質賃金はあくまで「横ばい」なので「このままプラス基調が続くかどうか」と説明するのは不適切ではありませんか。この書き方では「実質賃金が5月にプラスへ転じた」と受け取れます。例えば「6月以降にプラス基調へと転じていくのかは不透明だ」とすれば問題は生じません。
※(8)へ続く。
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