石橋文化センター(福岡県久留米市) ※写真と本文は無関係です |
銀行にとって預金には金利だけでなく、銀行破綻時に預金を保護するための預金保険料というコストも掛かっている。その保険料率である「0.042%分だけでも手数料で補填するのか、機関投資家だけを対象にするのかなど、落としどころを検討する」という。
マイナス金利導入は経済学も既存の法律も想定してこなかった、日本にとって未曽有の世界だ。これまでの常識がひっくり返る事態が起きたとしても、何ら不思議はない。
【ダイヤモンドへの問い合わせ】
週刊ダイヤモンド編集部 大坪雅子様 鈴木崇久様
2月13日号の緊急特集「マイナス金利導入!」に関してお尋ねします。10ページの記事に「マイナス金利導入は経済学も既存の法律も想定してこなかった、日本にとって未曽有の世界だ」との記述があります。しかし、実際には20世紀前半にドイツの経済学者シルビオ・ゲゼルがマイナス金利の仕組みを提唱したことが広く知られています。記事の説明は誤りではありませんか。正しいとすれば、ゲゼルについてどう理解すべきか教えてください。御誌の同じ号では「金融市場 異論百出」というコラムで筆者の加藤出氏が、個人へのマイナス金利適用に関する経済学者のアイデアを紹介しています。加藤氏に「経済学はマイナス金利導入を想定してこなかったのか」と聞いてみるのも手でしょう。なお、問い合わせから1週間が経過しても回答がない場合、記事の説明は誤りと断定させていただきます。よろしくお願いします。
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ちなみに週刊東洋経済2月13日号のマイナス金利に関する記事では、個人へのマイナス金利適用の可能性に触れたくだりで「まるで、一定期間ごとにスタンプを押して紙幣を強制的に減価する、“ゲゼル貨幣”の理論だ」とシルビオ・ゲゼルを持ち出している。この記事を書いた東洋経済の記者ならば「マイナス金利導入は経済学も想定してこなかった」とは解説しないだろう。
※ダイヤモンドの記事の評価はC(平均的)。鈴木崇久記者への評価はF(根本的な欠陥あり)を維持する。大坪雅子記者に関しても、1月30日号の緊急特集「株・原油・為替…相場総崩れの真相」の間違い指摘に回答していないこともあり、上記の問い合わせを無視した場合はFに格下げしたい。
※大坪記者に関しては「『ドル円の名目実効為替レート』? 週刊ダイヤモンドの誤りか」、鈴木記者に関しては「『頭取ランキング』間違い指摘を無視 ダイヤモンドの残念な対応」を参照してほしい。
追記) 結局、ダイヤモンドからの回答はなかった。
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