2019年3月24日日曜日

「1人当たり成長率」って何? 東洋経済 大崎明子氏への質問

週刊東洋経済の大崎明子氏(肩書は本誌コラムニスト)によると「1人当たり成長率の伸びは米国も日本並みに低下」しているらしい。ただ「1人当たり成長率」の意味がよく分からない。以下の内容で問い合わせを送ってみた。
グラバー園(長崎市)※写真と本文は無関係です

【東洋経済新報社への問い合わせ】

週刊東洋経済編集部 編集長 山田俊浩様 大崎明子様

3月30日号の「ニュースの核心~閉塞感が増す世界経済」という記事についてお尋ねします。まずは「米欧では日本の後を追うように長期停滞論が語られるようになった。1人当たり成長率の伸びは米国も日本並みに低下」という記述に関してです。「1人当たり成長率」とは聞き慣れない言葉です。文脈から考えて「1人当たりGDPの伸びは米国も日本並みに低下」と言いたかったのではありませんか。誤りであれば。次号で訂正してください。問題なしとの判断であれば、その根拠を教えてください。

人口増加と開発投資をテコに成長するフロンティアはインド、次はアフリカぐらいしか残されていない」との解説も引っかかりました。まず「インド」と「アフリカ」が残っているのならば「フロンティア」はかなり残っている感じがします。

人口増加と開発投資をテコに成長するフロンティア」の基準が明確ではないので何とも言えませんが「インド」が「フロンティア」に当たるのならば、「アフリカ」以外にも「フロンティア」は残っているのではありませんか。アフガニスタン、イラク、カンボジアなどはどうでしょう。アジア以外では南米も人口が概ね増加傾向です。

本当に「人口増加と開発投資をテコに成長するフロンティアはインド、次はアフリカぐらいしか残されていない」のでしょうか。

問い合わせは以上です。回答をお願いします。御誌では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。


◇   ◇   ◇


追記)結局、回答はなかった。


※今回取り上げた記事「ニュースの核心~閉塞感が増す世界経済
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/20227


※記事の評価はD(問題あり)。大崎明子氏への評価は暫定B(優れている)から暫定C(平均的)に引き下げる。大崎氏に関しては以下の投稿も参照してほしい。

東洋経済に載った木内登英氏のインタビュー記事が興味深い
https://kagehidehiko.blogspot.com/2017/08/blog-post_23.html

0 件のコメント:

コメントを投稿