2016年2月6日土曜日

ツッコミどころが多い日経ビジネスの特集「チャイルショック」(1)

日経ビジネス2月8日号の特集「チャイルショック」はツッコミどころが多かった。「中国(チャイナ)」と「原油(オイル)」を掛け合わせて「チャイルショック」と名付けたことにケチを付ける気はない。ただ、記事の中身はもう少ししっかりさせてほしかった。「記事を作る上での基礎的な技術が身に付いていない」と思える部分が多く、それが気になった記事を読み込むことに没頭できなかった。
恵蘇八幡宮(福岡県朝倉市) ※写真と本文は無関係です

日経BP社に問い合わせを送ったので、まずはその内容を紹介しよう。

【日経BP社への問い合わせ】

日経ビジネス2月8日号の特集「チャイルショック」について2点お尋ねします。

28ページの記事に「前年同月比で伸び続けていた生産量も、2015年9月にシェール革命が始まって以来、初めて減少に転じている」との記述があります。一般的に「シェール革命は2006年頃に始まった」とされているようです。しかし記事では、シェール革命の始まりを「2015年9月」と明言しています。この説明は正しいのでしょうか。「2015年9月に初めて減少に転じた」との趣旨かとも思いましたが、そうであれば「前年同月比で伸び続けていた生産量も2015年9月には、シェール革命が始まって以来初めての減少に転じている」などと書くはずです。

また、30ページの「欧州主要国の経常収支の推移」というグラフでは、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ギリシャの5カ国の経常収支を見せています。この中でギリシャは「欧州主要国」とは言えないのではありませんか。GDPの規模では欧州で10位にも入りません。「主要国」はかなり曖昧な区分です。それでもギリシャを「欧州主要国」に入れるのは、常識とかけ離れています。「ギリシャは立派な欧州主要国だ」とのお考えであれば、どういう基準で「欧州主要国」としたのか教えてください。

最後にお願いです。29ページの記事には「中国や新興国」という表現が3回出てきます。27ページには「中国を中心とした新興国」との表記もあるので、編集部内に「中国=新興国」との認識はあるのでしょう。であれば「中国や新興国」と書くのは止めませんか。例えば「ドイツや欧州」「野球やスポーツ」と聞くと違和感があるはずです。「中国などの新興国」といった表現に変えれば、容易に問題を解決できます。

お忙しいところ恐縮ですが、回答をよろしくお願いします。

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他にもツッコミどころは多く残っている。それらは(2)で触れる。

※(2)へ続く。

追記)結局、日経BP社からの回答はなかった。

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