2015年6月2日火曜日

櫻井よしこ氏の悲しすぎる誤り

週刊ダイヤモンドに送った以下の質問に関して、回答が5月30日に届いた。結果として、櫻井よしこ氏のスイスに関する説明は間違っていた。質問内容は以下の通り。

ロッテルダム中央駅(オランダのロッテルダム)
                            ※写真と本文は無関係です

【ダイヤモンドへの質問内容】

5月30日号「オピニオン縦横無尽」についてお尋ねします。筆者の櫻井よしこ氏は記事中で「スイスは男女を問わず、国民は徴兵の義務を負う。60歳を超えると、毎年、年代層に応じて数日間の軍事訓練を受ける義務も負う」と述べています。この説明に関して(1)徴兵の義務を負うのは男性のみではないか(2)軍事訓練の義務を負い始める年齢が「60歳(あるいは61歳)」では高齢すぎないか--との疑問を抱きました。徴兵に関する国民投票(2013年)の結果を報じた記事などの情報を総合すると「女性は志願制で、男性が軍事訓練の義務を負うのは19~20歳からではないか」との心証を得ました。記事の説明は2点とも誤りと考えてよいのでしょうか。正しいとすれば、その根拠も併せて教えてください。

「60歳」に関しては、「50代までは数年ごとの軍事訓練だが、60歳を超えると毎年になる」といった趣旨である可能性なども考慮しました。しかし、素直に読めば「スイスでは、50代までは軍事訓練を受ける義務はない。徴兵制度を担っているのは60代以上だ」と解釈するのが自然です。


ダイヤモンド編集部によると、「ご指摘のとおり、スイスの兵役は現在男性のみを対象としています。かつて女性にも兵役がありましたが、現在は任意とされています。この点で、男女を問わずというのは少し古い情報で、間違いです。第2点、60才を超えるとと書いた部分は、これは60才になるまでという間違いです。60才までと考えていたのですが、60才を超えると、してしまいました」と櫻井氏は説明したそうだ。

記事中の2つの間違いだけでも「悲しすぎるレベルの誤り」だと思えるが、「男女を問わずというのは少し古い情報」といったその後の説明にも疑いが残る。この件については、さらに調べてみたい。櫻井氏への評価は調査が終わってから決めるべきだろう。

※「櫻井よしこ氏への引退勧告」「櫻井よしこ氏のコラム 『訂正の訂正」は載るか?」参照

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