2015年6月7日日曜日

投資初心者に読んでほしい記事

投資関連記事では「インフレになると預金の価値は目減りする」と単純に言い切った上で「インフレに強い株などに資産を振り向けるべきだ」と安易に結論付けるものも多い。そんな中で6日付日経朝刊マネー&インベスト面の記事「はじめの一家 修行中~インフレ、家計にどう影響?」は好感が持てた。記事の一部を見てみよう。

ロッテルダム市庁舎(オランダのロッテルダム)
            ※写真と本文は無関係です

【日経の記事】

たいきち 年2%の物価上昇が実現し、そのまま続くとします。今100円で買える物は来年102円、その翌年は約104円、10年後は約122円になります。一方、この10年間、金利がつかない、たんす預金で1000万円を持ち続けたらどうでしょう。

にいさ 10年後は今の1000万円分の価値はないね。

たいきち そう。10年後は現在の物価で約820万円に相当する物しか買えないことになるんだ。

りこ 180万円も損するのね。

とうしろう でもそれは金利ゼロのときだろ。「インフレなら金利も上がる」と以前におやじが言ってたぞ

たいきち 確かにインフレが予想されると、長期金利は上がるのが普通です。藤志郎さんのお父さん世代だと、物価上昇に伴い預金金利が上がった経験をお持ちでしょう。ただ今後も必ず過去と同様の金利上昇が起きるとは限らないかもしれません。日本は現在、国に大きな借金がありますよね。金利が上がれば利息負担が増えますから、金利を低く抑える政策が続く可能性はあるんです


この記事では、インフレ時に預金が不利になるかどうかは金利次第だとしっかり伝えている。その上で、インフレに金利上昇が追い付かず、実質金利のマイナスが常態化するリスクにも言及している。その後も、「インフレ時には株や不動産の保有比率を増やすべき」などと決め付けず、抑制の効いた解説をしていた。「インフレにどう備えるか」に関する投資初心者向けの解説としては、文句なしだと思える。

※記事の評価はB。M&I面では、今回のような記事を今後も載せてほしい。

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