2020年9月1日火曜日

日本では「まともな抗がん剤治療ができない」日本医科大学教授 勝俣範之氏の衝撃発言

日本医科大学教授の勝俣範之氏が週刊東洋経済9月5日号の特集「がん治療の正解」の中で恐ろしいことを語っている。「『先進医療』に惑わされるな~標準治療は最高レベルの治療」という記事の当該部分を見ていこう。
大雨で増水した筑後川(福岡県久留米市)
        ※写真と本文は無関係です

【東洋経済の記事】

日本のがん治療の課題として、抗がん剤治療に当たる腫瘍内科医の少なさが挙げられる。日本では臓器別の診療科が医療の中心にあって、がんでも、診療科が中心的な役割を果たしている。ところが欧米では臓器の専門医とは関係なく、全身を診る腫瘍内科医が抗がん剤を処方する。腫瘍内科の専門医資格を持つのは日本が1300人なのに対し米国では1万7000人。日本のこの数では、まともな抗がん剤治療ができない。欧米では抗がん剤治療を行えるのは腫瘍内科医に限られるが、日本は外科の医師も処方できる。腫瘍内科医の仕組みが定着しないのは、大学の医局制・講座制の名残であろうが、早急に改善する必要がある。



◎「まともな抗がん剤治療ができない」なら…

勝俣氏の見方が正しいとの前提で考えてみよう。日本では「まともな抗がん剤治療ができない」。なのに「抗がん剤治療」を選択することに合理性があるのか。

標準治療とは『並の治療』ではなく、日本では健康保険が適用される、最も効果が期待できる『最高レベルの治療』だ」とも勝俣氏は言う。そうかもしれない。ただ「抗がん剤治療」に関しては同時に「まともな」治療ではないはずだ。

まとも」ではないが、現状では「最高レベル」ということだろう。「抗がん剤治療」に副作用がないのならば、「まとも」ではなくとも「最高レベル」の治療に賭けるべきかもしれない。しかし実際には副作用がある。医師の近藤誠氏のように「固形がんに抗がん剤は効かない」と断言する人もいる。さらに「腫瘍内科医」の少なさゆえに「まともな抗がん剤治療ができない」とすれば「がんになっても抗がん剤治療はできるだけ避ける」が合理的な判断ではないのか。


※今回取り上げた記事「『先進医療』に惑わされるな~標準治療は最高レベルの治療
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/24539


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