東京駅(東京都千代田区)※写真と本文は無関係です |
【日経への問い合わせ】
日本経済新聞社 編集委員 中村直文様
26日の朝刊企業3面に載った「ヒットのクスリ~平成は『組み合わせ』の時代 個人の発想力、令和に復活?」という記事についてお尋ねします。問題としたいのは以下のくだりです。
「令和はどうか。みうらじゅんさんは『平成はみんなの納得感を求める団体思考なのでつまらない。個人思考の昭和の方がはとんちんかんなものが出てくるし、濃い』と指摘していた」
「個人思考の昭和の方がはとんちんかんなものが出てくる」は「個人思考の昭和の方がとんちんかんなものが出てくる」の誤りではありませんか。「は」が余計です。訂正記事の掲載と回答を求めます。記事に問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
同じ26日朝刊の「強制不妊手術の検証徹底せよ」という社説では「救済法の成立は、強制不妊手術という負の歴史の終着点ではない。過去の過ちに向き合い、教訓を未来へと引き継ぐ。真の共生社会を築くための出発点にしなければならない」と訴えています。
読者からの間違い指摘を無視し、記事中の誤りの多くを放置してきた御紙自身にも当てはまる話です。「令和」の時代を目前に控え「過去の過ちに向き合い、教訓を未来へと引き継ぐ」ためには、今回の指摘に対してどう対応すべきでしょうか。答えは明らかです。
紙面上のミス放置は当たり前という日経の「負の歴史」に終止符を打つべく、中村様が行動を起こしてみませんか。
◇ ◇ ◇
ついでに記事の中で気になった点に触れておきたい。
【日経の記事】
忘年会ならぬ「忘年号会」もにぎやかになりそうで、早くも忘れられそうな平成。今回は平成最後なので、日経ヒット商品番付を振り返りながら忘れられないヒット話を残しておきたい。一つは2004年に夏の入場者数で日本一になった「旭山動物園」(北海道旭川市)の衝撃だ。
動物が寝てばかりいる動物園の"常識"を、いきいきと動き回る「行動展示」にがらりと変えたことで一躍有名になった旭山動物園。教訓ポイントは2つ。一つは制約を逆手にとったこと。入場者数が落ち込み、廃園も検討されただけに経費は厳しく、施設や仕掛け作りは自前。このため既製品ではできない空間が生まれ、新たな動物の姿を見せることができた。
2つ目は「働き方改革」。それまで飼育係は繁殖が最も重要な仕事だったが、「お客様の立場に立った」見せることを優先する方向にかじを切った。旭山が成功を収めた後、その手法に強い関心を示したのがセブン―イレブン・ジャパンを立ち上げた鈴木敏文氏。園長だった小菅正夫氏を招き、グループ社内報で対談し、「私たちの仕事と共通している。興味が尽きない」とうなった。
◎鈴木氏の話要る?
最後に「セブン―イレブン・ジャパンを立ち上げた鈴木敏文氏」の話が出てくるのが引っかかる。「旭山動物園」の手法をコンビニにも応用したといった事例ならまだ分かる。
だが、「園長だった小菅正夫氏を招き、グループ社内報で対談し、『私たちの仕事と共通している。興味が尽きない』とうなった」だけならば、取り上げる価値はないだろう。
「中村編集委員は鈴木敏文氏の熱心な支持者なんだな。だからあんなにセブンに肩入れするのかも…」としか思えなかった。
追記)結局、回答はなかった。
※今回取り上げた記事「ヒットのクスリ~平成は『組み合わせ』の時代 個人の発想力、令和に復活?」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190426&ng=DGKKZO44126040U9A420C1TJ3000
※記事の評価はD(問題あり)。中村直文編集委員への評価もDを維持する。中村編集委員に関しては以下の投稿も参照してほしい。
無理を重ねすぎ? 日経 中村直文編集委員「経営の視点」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2015/11/blog-post_93.html
「七顧の礼」と言える? 日経 中村直文編集委員に感じる不安
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/05/blog-post_30.html
スタートトゥデイの分析が雑な日経 中村直文編集委員
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/06/blog-post_26.html
「吉野家カフェ」の分析が甘い日経 中村直文編集委員
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/07/blog-post_27.html
日経 中村直文編集委員「ヒットのクスリ」が苦しすぎる
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_3.html
「真央ちゃん企業」の括りが強引な日経 中村直文編集委員
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_33.html
キリンの「破壊」が見えない日経 中村直文編集委員「経営の視点」
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/12/blog-post_31.html
分析力の低さ感じる日経 中村直文編集委員「ヒットのクスリ」
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/01/blog-post_18.html
「逃げ」が残念な日経 中村直文編集委員「コンビニ、脱24時間の幸運」
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/04/24.html
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