文明堂総本店 南山手店(長崎市) ※写真と本文は無関係です |
【日経への問い合わせ】
日本経済新聞社 鳥越ゆかり様
12日の朝刊九州経済面に載った「時給 他社より時給30~50円高く コスモス薬品 横山社長に聞く 低価格と両立、郊外重視」という記事についてお尋ねします。記事の中で「コスモス薬品の横山英昭社長」は以下のように発言しています。
「スーパーやコンビニエンスストアとは共存できる。我々に生鮮食品や総菜、弁当を売るノウハウはなく、やるつもりはないからだ」
コスモス薬品は多くの店舗で野菜や果物を販売しています。つまり「生鮮食品」の販売実績があります。「ノウハウ」もある程度はあるはずです。鳥越様は社長の発言をそのまま伝えているのかもしれませんが、結果として誤った情報になっていませんか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
ついでに以下のやり取りに注文を付けておきます。
――柴田太前社長から、1年弱という短さでバトンを受けました。
「当社には会長室や社長室がない。創業者で会長の宇野正晃とはほとんど隣の席で経営判断などをしている。創業者に引退はないが、『俺がいなくなったらどうする』と言われる。企業文化を守りながら、潰れない仕組みを作るのが仕事だ」
--以上が問題のやり取りです。問いと答えが合っていません。「柴田太前社長から、1年弱という短さでバトンを受け」たことをどう思うか聞いたのに、横山社長が質問にきちんと答えなかったのならば、そこは聞き直しましょう。
問い合わせは以上です。お忙しいところ恐縮ですが、回答をお願いします。御紙では、読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。「世界トップレベルのクオリティーを持つメディア」であろうとする新聞社の一員として、責任ある行動を心掛けてください。
【コスモス薬品への問い合わせ】
12日の日本経済新聞朝刊九州経済面に載った「時給 他社より時給30~50円高く コスモス薬品 横山社長に聞く 低価格と両立、郊外重視」という記事で横山社長は「スーパーやコンビニエンスストアとは共存できる。我々に生鮮食品や総菜、弁当を売るノウハウはなく、やるつもりはないからだ」と述べています。
しかし、私が知る限りでは、コスモスの店舗には野菜や果物が並んでいます。これは「生鮮食品」に入るのではありませんか。
横山社長は日経の記者に対して本当に上記のような発言をしたのですか。発言が記事の通りだとすれば「生鮮食品を売るノウハウはなく、やるつもりはない」とのメッセージはどう理解すればよいのでしょう。青果の販売からは手を引いていくとの趣旨ですか。
問い合わせは以上です。お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。
【コスモス薬品からの回答】
平素より弊社店舗をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
このたびは日本経済新聞での、弊社社長横山の発言に付いてお問い合わせをいただきありがとうございます。
日本経済新聞の記事が誤解を与えるような内容で、広報の難しさを感じております。
弊社の生鮮・お惣菜・お弁当に関しては、「本格的に取り扱う予定はない」という趣旨の発言をさせていただいております。よって、その分野の技術にたけた食品スーパーやコンビニエンスストアとは共存が可能だと思っております。
弊社といたしましても、少しずついろんな商品の取り扱い技術を高めていきたいと思います。
今後とも引き続き弊社店舗のご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。
◇ ◇ ◇
日経からは回答がなかったので、日経のインタビュー記事が発言を正しく伝えていないと判断するしかない。
※今回取り上げた記事「時給 他社より時給30~50円高く コスモス薬品 横山社長に聞く 低価格と両立、郊外重視」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36379340R11C18A0LX0000/
※記事の評価はD(問題あり)。鳥越ゆかり記者への評価も暫定でDとする。
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