有明海(佐賀県太良町)※写真と本文は無関係です |
8月6日の日本経済新聞朝刊1面のコラム「春秋」では広島への原爆投下を取り上げている。筆者によると、原爆が投下される前日まで「なぜか広島には空襲がなかった」という。本当だろうか。日経には以下の内容で問い合わせを送った。
【日経の記事】
6日の朝刊1面に載った「春秋」についてお尋ねします。記事では「日本中の都市が次々に焼け落ちていくのに、なぜか広島には空襲がなかった。1945年夏。市民は首をひねりつつも、まずは平穏を喜んでいた」と記した上で、広島について「73年前の、きょうのその朝まで無事を保っていた都市」と言い切っています。これは正しいのでしょうか。総務省のホームページに出ている「広島市における戦災の状況」では以下のように説明しています。
「広島市への空襲は、昭和20年3月18、19日に艦載機編隊による小空襲のほか、昭和20年4月30日、1機のB29により小町の中国配電株式会社等に10発の爆弾が投下され、死者10人、負傷者16人、罹災者200人が出た」
その他には目立った空襲はなかったようですが、「死者10人、負傷者16人、罹災者200人」を出す空襲があったのならば「広島には空襲がなかった」「73年前の、きょうのその朝まで無事を保っていた都市」とは言えません。
記事の説明は誤りと考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。御紙では、読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。「世界トップレベルのクオリティーを持つメディア」であろうとする新聞社として、責任ある行動を心掛けてください。
◇ ◇ ◇
追記)結局、回答はなかった。
※今回取り上げた記事「春秋~日本中の都市が…」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180806&ng=DGKKZO33834130W8A800C1MM8000
※記事の評価はD(問題あり)
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