2015年8月27日木曜日

日経が無視した問い合わせ(9) 2015年7月

「日経が無視した問い合わせ」をさらに紹介していく。山口聡編集委員の「けいざい解読」は、きちんとした説明を怠ったケース。次に出てくるロッテの記事の「代表権を返上」に関しては、「別に日経の表現で違和感はない」という人もいるだろう。しかし、個人的にはダメな使い方だと思う。


◆「けいざい解読~広がるか『社会的インパクト投資」』民間資金で福祉支える」(7月26日朝刊総合・経済面)について

【日経への問い合わせ】
リエージュ(ベルギー)の聖パウロ大聖堂 
                 ※写真と本文は無関係です

記事では横須賀市の社会的インパクト事業について「(浮いた行政コストの)一部を出資へのリターンとして払えば、出資者の利益も確保できる。縁組が成立しなかった場合のリスクは出資者が負う」と書かれています。しかし、事業の結果がどうなろうと、出資者(日本財団)にリターンは発生しません。発表資料でもそう明記しています。記事の説明は不適切ではありませんか。記事からは「縁組が成立すれば日本財団は出資を回収できる」と読み取れます。

※「山口聡編集委員の個性どこに? 日経『けいざい解読』」参照。



◆「ロッテ重光一族の乱~経営権巡り対立」(29日朝刊アジアBiz面)について

【日経への問い合わせ】

記事で「武雄氏が代表権を返上して、会長から名誉会長に退く人事を決めた」と書いていますが、この場合「返上」とするのは誤りではありませんか。この人事を決めた取締役会を武雄氏は欠席しており、代表権を剥奪された形です。「返上」とすると、武雄氏が自らの意思で返したことになってしまいます。前文では「武雄氏から代表権を外す人事を決めた」としており、これならば問題ありません。この問い合わせは、加藤宏一記者、宮住達朗記者、企業報道部担当デスク、記事審査部担当者・デスクに届けてください。

※「奪われても『代表権返上』? 日経『ロッテ重光一族の乱』」参照。

※(10)へ続く。

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