2015年8月13日木曜日

日経が無視した問い合わせ(4) 2015年7月

数多くの日経への問い合わせで、反応があったのは2回。そのうち1回が以下のケースだが、これも最終的には無視で終わり、メディアとしてのレベルの低さを証明する結果となった。「最初の問い合わせ」「日経の回答」「それに対する再度の問い合わせ」を以下に記す。


◆「投資『リバランス』の効用」(7月1日朝刊マネー&インベストメント面)について

【日経への問い合わせ】
ルクセンブルクのノートルダム大聖堂 ※写真と本文は無関係です

1日のM&I面「投資『リバランス』の効用」で「5%乖離でするよりは10%乖離でする方が成績はいい」と書いておられますが、グラフを見るとどちらでもリターンはほぼ同じです。これで「10%乖離でする方が成績はいい」と書く意味があるのでしょうか。「年に1度、誕生日や正月などに資産を見直すといった方法がよさそうだ」との説明にも疑問があります。理由を書くと長くなるのでkagehidehiko.blogspot.comを参照してください。記事の問題点を詳しく解説しています。


【日経の回答】

いつも日本経済新聞をご愛読いただき、ありがとうございます。
情報提供は郵送でお願いしています。
日本経済新聞社編集局編集委員田村正之まで資料をお送りください。
よろしくお願いします。


【日経への2回目の問い合わせ】

1日のM&I面「投資『リバランス』の効用」で「5%乖離でするよりは10%乖離でする方が成績はいい」と書いておられますが、グラフを見るとどちらでもリターンはほぼ同じです。これで「10%乖離でする方が成績はいい」と書く意味があるのでしょうか。--この問い合わせに対し、「情報提供は郵送で」との回答を頂きました。読んでいただければ分かりますが、これは情報提供ではなく問い合わせです。質問に対する回答をお願いします。


記事に関する問い合わせをしているのに「情報提供は郵送でお願いしています」と回答する的外れな対応も問題だが、もっと大きな問題がある。「日経は読者の指摘をきちんと筆者に届けていない」と推定できることだ。「読者が問い合わせフォームを使って記事の問題点を指摘すれば、少なくとも筆者には情報が届く」と一般の読者は考えるだろう。しかし、そうではない。日経が上記の指摘を筆者に届けているのならば、「情報提供は郵送でお願いしています」と回答する必要はない。読者の指摘の多くは、筆者にも届かず握りつぶされていると考えるのが妥当だ。

筆者に指摘を届けるのに多くの労力を要するのなら、握りつぶすのもまだ分かる。実際には、メールでの転送も簡単にできるし、印刷して社内便で送ってもいい。その手間を惜しんで「情報提供は郵送で」と回答するメディアを、読者は高く評価してくれるだろうか。しかも、「記事の説明に問題があるのではないか」との問い合わせはいつも通り無視で済ませている。これで「最強のコンテンツ企業集団を目指す」と言われても、むなしく響くだけだ。


※「リバランスは年1回? 日経 田村正之編集委員に問う」参照。

※(5)へ続く。

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