2019年6月7日金曜日

インドのCPI上昇率は「2%以下」? 日経 早川麗記者に問う

3%以下」と書くべきところを「2%以下」と誤ったのではないかと思える記述を日本経済新聞の朝刊で見つけた。単純ミスを責めるつもりはないが、間違いならば訂正は出すべきだ。日経には以下の内容で問い合わせを送った。
久留米市の千光寺(あじさい寺)
       ※写真と本文は無関係です

【日経への問い合わせ】

日本経済新聞社 早川麗様

7日の朝刊国際2面に載った「インドが利下げ~3会合連続 9年ぶり5%台に」という記事についてお尋ねします。記事では「(インドの)消費者物価指数(CPI)の上昇率は18年11月から2%以下で推移し、中銀が中期目標とする『4%前後』の許容範囲内にある」と説明しています。

しかし記事に付けた「インフレ懸念後退で相次ぎ利下げ」というタイトルのグラフを見ると「インドの消費者物価指数(前年同月比)」は直近で約3%と明らかに「2%」を上回っており、矛盾しています。

調べてみると、グラフの数値は合っているようです。記事の「18年11月から2%以下」という記述を「18年11月から3%以下」と直せば、実際の「CPI」の動きと辻褄が合います。「消費者物価指数(CPI)の上昇率は18年11月から2%以下で推移」との説明は誤りと考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。

問い合わせは以上です。回答をお願いします。御紙では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。「世界トップレベルのクオリティーを持つメディア」であろうとする新聞社の一員として責任ある行動を心掛けてください。

◇   ◇   ◇


追記)結局、回答はなかった。


※今回取り上げた記事「インドが利下げ~3会合連続 9年ぶり5%台に
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190607&ng=DGKKZO45778060W9A600C1FF2000


※記事の評価はD(問題あり)だが、当該部分以外に大きな問題はない。早川麗記者への評価は訂正などの対応を見て決めたい。

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