ミニ眼鏡橋(長崎県諫早市)※写真と本文は無関係です |
日経には以下の内容で問い合わせを送った。
【日経への問い合わせ】
22日の朝刊1面に載った「連結トラック解禁 年度内にも 運転手不足に対応」という記事についてお尋ねします。記事には「国土交通省は深刻化する運転手不足に対応するため、荷台を2つつないだ連結トラックの走行を2018年度にも解禁する」との記述があります。これを信じれば、現状では「連結トラックの走行」は禁止されているはずです。しかし今年2月3日の「西濃、ダブル連結トラック導入 人手不足に対応 」という御紙の記事では以下のように記しています。
「セイノーホールディングス傘下の西濃運輸は大型トラック2台分の荷物を一度に運べる全長約19メートルの『ダブル連結トラック』(フルトレーラー)を導入する。長さ約12メートルのトラック(最大積載量約13トン)の後ろに約6メートルの荷台(同約14トン)をつなぐ」
「(2月)26日から2編成が愛知県小牧市と静岡市の支店間を結ぶルートを走る」との説明もあり、実証実験ではない形でダブル連結トラックを導入すると読み取れます。こちらの記事が正しければ、連結トラックは既に解禁されています。
22日の1面の記事では「連結トラックが該当する特殊車両の長さは現在、最大21メートルまでしか認めていないが、これを緩める通達を出す」とも書いています。そして西濃運輸のダブル連結トラックは「全長約19メートル」です。ここがポイントのようです。
連結トラックは全長21メートルまでならば解禁済みなのではありませんか。今回の措置は「連結トラックの長さの規制を緩める」という話だと思えます。「連結トラックの走行を2018年度にも解禁する」との説明は誤りと考えてよいのでしょうか。問題ないとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
御紙では、読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。クオリティージャーナリズムを標榜する新聞社として、掲げた旗に恥じぬ行動を心掛けてください。
◇ ◇ ◇
1面に持っていくために大げさに書く気持ちが分からなくはない。だが、こちらの指摘が正しければ、今回の記事は読者を欺くレベルに達している。そこに抵抗を感じなくなってしまったら、記事の書き手としては終わりだ。
※今回取り上げた記事「連結トラック解禁 年度内にも 運転手不足に対応」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180422&ng=DGKKZO29692260R20C18A4MM8000
※記事の評価はD(問題あり)。
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