九州北部豪雨後の筑前岩屋駅(福岡県東峰村) ※写真と本文は無関係です |
【エコノミストへの問い合わせ】
週刊エコノミスト 花谷美枝様
御誌を定期購読している鹿毛と申します。
8月8日号の「丸の内、八重洲の不動産異変」という記事についてお尋ねします。記事には「(還元利回りが)3%前半に限りなく近い取引事例もある。森ヒルズリート投資法人が森ビルからの「虎ノ門ヒルズ森タワー」(港区)の取得を3月に発表した際の還元利回りは3.1%だった」との記述があります。「3%前半」(「3%台前半」との趣旨でしょう)は「3.0~3.5%」辺りを指すはずです。だとすると、「3.1%」は「3%前半に限りなく近い」というより「3%前半」そのものです。
「虎ノ門ヒルズ森タワー」に関して「3%前半に限りなく近い取引事例」とするのは誤りではありませんか。正しいとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。御誌では、読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。
さらに、重複表現について指摘させていただきます。「値上がり」は「値段が上がること」という意味なので「地価の値上がり」「価格の値上がり」とするとダブり感が出てしまいます。今回の記事で言えば、以下のくだりです。
例1)不動産価格の上昇は、地価の値上がりによるところが大きい。
※「土地の値上がり」とすれば問題は解消します。
例2)不動産価格の値上がりは天井に近付いているとの見方もある。
※「価格の値上がり」にダブり感ありです。この場合、「値上がり」を省いて「不動産価格は天井に近付いているとの見方もある」とするのが良いでしょう。「天井に近付いている」場合、値上がり局面であるのは自明です。
以上です。記事作りの参考にしていただければ幸いです。お忙しいところ恐縮ですが、「3%前半に限りなく近い」に関しては回答をお願いします。
◇ ◇ ◇
回答は望み薄だが、あれば紹介したい。
※今回取り上げた記事「丸の内、八重洲の不動産異変」
※記事の評価はD(問題あり)。花谷美枝記者への評価は暫定C(平均的)から暫定Dへ引き下げる。
追記)結局、回答はなかった。
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