豪雨被害を受けた天ケ瀬温泉(大分県日田市) ※写真と本文は無関係です |
【日経の記事】
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う資金繰り支援で3メガ銀行のリスク資産が急増している。6月末の残高は243兆円と3月末比4兆円伸びた。銀行が貸し倒れリスクを負わない中小企業向けの信用保証付き融資が多い地方銀行に比べ、大企業向けの自前融資が急増したためだ。
6月末のリスク資産の状況を開示資料をもとに集計した。三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が3月末比2500億円増の115兆円、三井住友FGが8900億円増の62兆円、みずほFGが3兆円増の65兆円だった。
◎増加率が欲しい
増加額で説明するなとは言わない。だが増加率も入れてほしい。でないと「急増」のイメージが掴みにくい。「三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が3月末比2500億円増の115兆円、三井住友FGが8900億円増の62兆円、みずほFGが3兆円増の65兆円だった」と書かれても、どこの伸びが大きいのか瞬時には把握できない。数字をじっくり見ればもちろん分かるが…。
「3メガ銀行」を合わせた「6月末の残高は243兆円と3月末比4兆円伸びた」らしい。増加率は1.6%。「急増」と言うほど増えていないようにも見える。だから増加額で逃げて記事を書いたとすれば問題だ。
3カ月間で1.6%でも「急増」に当たるから「リスク資産が急増している」と記者は書いたはずだ。ならば、増加率を示した上で1.6%でも「急増」に当たる理由を説明すれば済む。
そこから逃げないでほしい。
※今回取り上げた記事「3メガ銀、リスク資産が急増~6月末、コロナ融資増で」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200818&ng=DGKKZO62718720X10C20A8EE9000
※記事の評価はC(平均的)
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