田島神社(佐賀県唐津市)※写真と本文は無関係です |
【ダイヤモンドへの問い合わせ】
週刊ダイヤモンド編集長 深澤献様 櫻井よしこ様
3月30日号の「新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽(Number 1273)日本の国益に重なる台湾総統選挙~親日派の若き政治家は健闘できるか」という記事についてお尋ねします。問題としたいのは以下のくだりです。
「わが国に物資を運ぶ大型船やタンカーが台湾海峡を通過できるのはそれが公海だからだ。台湾が中国に領有されれば、同海峡は中国の内海となる。日本の瀬戸内海のようなものだ」
デジタル大辞泉では「内海」を「周りを陸地に囲まれ、狭い海峡で外洋と連絡している海。瀬戸内海など」と説明しています。「日本の瀬戸内海のようなものだ」と櫻井様も書いているので、この定義で問題ないでしょう。地図を見てもらえれば分かりますが、「台湾海峡」は「周りを陸地に囲まれ、狭い海峡で外洋と連絡している海」ではありません。
「幅約150km、最も狭い所は135km」(世界大百科事典)の「台湾海峡」を「内海」と見なすのは無理があります。「台湾が中国に領有されれば、同海峡は中国の内海となる」との説明は誤りと考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
「わが国に物資を運ぶ大型船やタンカーが台湾海峡を通過できるのはそれが公海だからだ」との説明も問題なしとしません。「公海」とは「内水、領海、排他的経済水域、群島水域を除いた海洋をいう」とブリタニカ国際大百科事は定義しています。「排他的経済水域」は沿岸から200カイリ(約370キロ)の範囲なので、「幅約150km」の「台湾海峡」は中国などの「排他的経済水域」に入るはずです。つまり「公海」とはなりません。
記事の説明は二重に誤っているのではありませんか。回答をお願いします。御誌では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。
◇ ◇ ◇
追記)結局、回答はなかった。
※今回取り上げた記事「新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽(Number 1273)日本の国益に重なる台湾総統選挙~親日派の若き政治家は健闘できるか」
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/26199
※記事の評価はE(大いに問題あり)。櫻井よしこ氏への評価はF(根本的な欠陥あり)を据え置く。櫻井氏に関しては以下の投稿も参照してほしい。
スイスの徴兵制は60歳を超えてから?
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/05/blog-post_27.html
櫻井よしこ氏の悲しすぎる誤り
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/06/blog-post_90.html
櫻井よしこ氏への引退勧告
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/06/blog-post_6.html
櫻井よしこ氏のコラム 「訂正の訂正」は載るか?
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/06/blog-post_10.html
櫻井よしこ氏へ 「訂正の訂正」から逃げないで
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/06/blog-post_16.html
櫻井よしこ氏 文章力でも「引退勧告」
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/06/blog-post_19.html
田中博ダイヤモンド編集長へ贈る言葉 ~訂正の訂正について
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/06/blog-post_22.html
手抜きが過ぎる櫻井よしこ氏 ダイヤモンド「縦横無尽」
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/08/blog-post_19.html
週刊ダイヤモンドの記事 誤り認めた櫻井よしこ氏を評価
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/06/blog-post_11.html
週刊ダイヤモンド「縦横無尽」で櫻井よしこ氏にまた誤り?
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/06/blog-post_7.html
週刊ダイヤモンドで再びミス黙殺に転じた櫻井よしこ氏
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/06/blog-post_17.html
毎日は加戸氏を「徹底的に無視」? 櫻井よしこ氏の誤解
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/08/blog-post_29.html
「森友文書書き換え問題」櫻井よしこ氏の辻褄合わない説明
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/03/blog-post_22.html
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