平和公園(長崎市)※写真と本文は無関係です |
日経には以下の内容で問い合わせを送った。
【日経への問い合わせ】
日本経済新聞社 今井拓也様
23日朝刊企業面に載った「ビジネスTODAY~コンビニ『24時間』岐路に セブン実験後の行方は…」という記事についてお尋ねします。問題としたいのは以下の2カ所です。
「もっとも現時点で終日営業を基本としたフランチャイズ契約を見直す予定はない。セブン―イレブン・ジャパンとFC加盟店オーナーが結ぶフランチャイズ契約に『加盟店契約の全期間を通じ、年中無休で、連日24時間開店し、営業を実施する』と明記されている。『フランチャイズ契約は憲法のようなもの』(セブン幹部)で、これを維持するのが基本姿勢だ」
「問題は、いったん非24時間化が認められれば、時短店舗が例外ではなくなり、広がっていく可能性がある点だ。22日には長野県で、24時間営業義務の廃止について、利用者から賛同の署名を集める団体も現れた」
これを読むとセブンイレブンで「24時間営業」を免除されている加盟店はないと理解したくなります。しかし「セブン&アイ、小田急駅構内にコンビニ出店 提携後初」という2018年10月1日付の日経の記事によると「セブン―イレブン小田急マルシェ新宿店」の営業時間は「午前6時30分~午後11時」です。日経は提携時に「(小田急は)駅構内売店やコンビニはセブン―イレブンのフランチャイズ店舗に転換していく」とも報じています。小田急商事のホームページで「セブンイレブン」の営業時間を見ると16店が「非24時間営業」となっています。
「連日24時間開店し、営業を実施する」と「明記されて」いない「フランチャイズ契約」を結んだ加盟店は既に存在するのではありませんか。今回の記事の説明は誤りと考えてよいのでしょうか。少なくとも不正確で誤解を招く説明だと思えます。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
ついでで恐縮ですが、文の書き方にも注文を付けておきます。
「収益性や夜間や早朝の物流のあり方、閉店や開店に伴う従業員の作業負荷などを検証する目的だ」と書くと1つの文に並立助詞の「や」が3回も出てきて読みにくくなります。読点を打っていないので「『収益性や夜間や早朝』の物流のあり方」とも取れます。
例えば「収益性だけでなく、夜間・早朝の物流のあり方、閉店や開店に伴う従業員の作業負荷などを検証する目的だ」とすれば、かなり読みやすくなります。「1つの文に2つ以上の『や』を使うと読みにくくなるので、なるべく避ける」と覚えておいてください。
問い合わせは以上です。回答をお願いします。御紙では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。「世界トップレベルのクオリティーを持つメディア」であろうとする新聞社の一員として、責任ある行動を心掛けてください。
◇ ◇ ◇
追記)結局、回答はなかった。
※今回取り上げた記事「ビジネスTODAY~コンビニ『24時間』岐路に セブン実験後の行方は…」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190323&ng=DGKKZO42816180S9A320C1TJC000
※記事の評価はC(平均的)。今井拓也記者への評価はCで確定とする。「コンビニ24時間営業問題」に関しては以下の投稿も参照してほしい。
日経「ビジネスTODAY~コンビニ24時間転機」で引っかかること
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/03/today24.html
やはり本部寄り? 日経「24時間 譲れぬセブン」今井拓也記者に注文
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/03/24.html
事実上の選択制? 日経「セブン、契約解除求めず」に思うこと
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/03/blog-post_91.html
「セブン24時間営業」の解説が残念な日経 田中陽編集委員
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/03/24_11.html
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