2019年11月19日火曜日

2007年に「ネットで金を取っていた新聞」はWSJだけ? 週刊東洋経済に問う

週刊東洋経済で「ノンフィクション作家」の「下山進」氏が「(2007年の段階で)ネットで金を取っていた新聞はウォール・ストリート・ジャーナルだけでした」と語っている。しかし「フィナンシャル・タイムズ」も当時から「ネットで金を取っていた新聞」だったはずだ。インタビューの聞き手である筒井幹雄記者らに以下の内容で問い合わせを送ってみた。
のこのしまアイランドパークのコスモス
       ※写真と本文は無関係です

【東洋経済新報社への問い合わせ】


週刊東洋経済 編集長 山田俊浩様 筒井幹雄様

11月23日号の「話題の本 著者に聞く~今や読者が金を払うのは記者独自の視点がある記事 ノンフィクション作家 下山進」という記事についてお尋ねします。記事の中で筒井様の「ネットは日経の独り勝ち」という問いかけに下山氏は以下のように答えています。

杉田亮毅社長が無料サイト50億円の売上高を捨ててでもデジタル有料版をやると決断した2007年は、ネットの情報はタダが当然という時期。ネットで金を取っていた新聞はウォール・ストリート・ジャーナルだけでした

日本経済新聞社とフィナンシャル・タイムズが連名で今年4月1日に出した「フィナンシャル・タイムズの有料購読者数が 100 万人突破~創刊 130 年の歴史で最高に」というニュースリリースの中に「FT は 2002 年にデジタルコンテンツの有料課金を始め、2007 年には毎月一定の本数を無料で閲覧できる『メーター制』を業界に先駆けて導入」というくだりがあります。

有料課金を始め」たのが「2002年」なので、2007年の段階でも「FT」は「ネットで金を取っていた新聞」でした。「2007年は、ネットの情報はタダが当然という時期。ネットで金を取っていた新聞はウォール・ストリート・ジャーナルだけでした」との説明は誤りではありませんか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。

今号の編集後記でNHKに関して「適切なガバナンスを速やかに確立しなければ、圧倒的な信頼度も瓦解しかねません。その瀬戸際にあるように思います」と山田様は感想を述べています。

そういう御誌はどうでしょうか。読者からの間違い指摘を無視して記事中のミスを当たり前のように握り潰しています。そういう対応をしているメディアは「適切なガバナンス」を「確立」できているのでしょうか。まず自らの足元を見つめ直してください。

そして上記の問い合わせに回答してください。他のメディアの「ガバナンス」に注文を付ける前に、やるべきことがあるはずです。

◇   ◇   ◇

ついでに言うと「圧倒的な信頼度も瓦解しかねません」という表現も引っかかった。「信頼度」は「瓦解」しない気がする。「圧倒的な信頼も瓦解しかねません」でいいのではないか。「信頼度」を生かすならば「圧倒的な信頼度も急落しかねません」などか。


追記)結局、回答はなかった。


※今回取り上げた記事「話題の本 著者に聞く~今や読者が金を払うのは記者独自の視点がある記事 ノンフィクション作家 下山進
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/22152


※記事の評価はD(問題あり)。筒井幹雄記者への評価も暫定でDとする。

0 件のコメント:

コメントを投稿