恵蘇八幡宮(福岡県朝倉市) ※写真と本文は無関係です |
【東邦出版への問い合わせ】
「上位1%のエリートしか知らない ニッポン経済最強論!」という本に関して2点お尋ねします。
まず「先んじてアメリカ、欧州に対して日本市場を開放したので、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスを筆頭に多くの欧州勢が次々に乗り込んできて、あまり大したことのない日本人サラリーマンに何千万円もの報酬を払いました」という221ページの記述についてです。この説明では「モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスは欧州勢」となりますが、いずれも「米国勢」ではありませんか。例えば、ゴールドマン・サックスのホームページには「1869年に創業、ニューヨークを本拠地として、世界の主要な金融市場に拠点を擁しています」と出ています。
次は229ページの「三洋電機が倒産し、シャープも風前の灯火、ソニーも苦戦を強いられている大手家電商品メーカーはその典型と言っていいかもしれません」という部分です。三洋電機が経営危機に陥ったのは事実ですが、倒産には至らず2011年にパナソニックの完全子会社になっています。「三洋電機が倒産」とする根拠はあるのでしょうか。
上記の2点に関して回答をお願いします。お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。
----------------------------------------
「欧州勢」に関しては「欧米勢」と書いたつもりだったのだろうが、三洋電機に関しては筆者自身が「倒産した」と認識しているはずだ。だとしたら、「この人が書いていることを信じて大丈夫かな」と不安にはなる。
「事実上の経営破綻状態に陥ったところをパナソニックに救われたので、分かりやすさを重視して『三洋電機が倒産』」と表現しました」といった苦しい弁明はできるだろうが…。
本の中には他にも引っかかる記述が多数ある。それらは(2)以降で触れたい。問い合わせへの回答も届けば紹介する。
※(2)へ続く。
追記)上記の問い合わせに対しては東邦出版から回答があった。内容は以下の通り。
【東邦出版の回答】
お問い合わせの件、「欧州勢」は校閲ミスであり、「欧米勢」と表記するのが正しいですね。申し訳ございません。三洋電機に関しても、「倒産の危機に瀕し」と表記すべきでした。重ねてお詫び申し上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿