2018年8月7日火曜日

表紙の「沖縄外し」が気になる東洋経済「ザ・名門高校」

週刊東洋経済8月11~18日号の表紙の一番上に「札幌南から鹿児島・鶴丸まで 有力高校総まくり」と出ているのを見て「あれ?」と思った。これだと沖縄県が仲間外れになってしまう。沖縄に「有力高校」がないのなら仕方ない。しかし特集では沖縄の「有力高校」もしっかり取り上げている。
竹崎城址展望台公園(佐賀県太良町)※写真と本文は無関係です

東洋経済には以下の内容で問い合わせを送った。

【東洋経済への問い合わせ】

週刊東洋経済編集部 長谷川隆様 福田恵介様 林哲矢様

8月11~18日号の特集「ザ・名門高校」についてお尋ねします。今号の表紙には「札幌南から鹿児島・鶴丸まで 有力高校総まくり」と出ています。「(北は)札幌南から(南は)鹿児島・鶴丸まで」との趣旨でしょう。だとすると、なぜ沖縄を無視するのでしょうか。

特集の中の「列島縦断 有力校勢力図 九州・沖縄」では「昭和薬科大学附属」を「沖縄トップ校」としています。各都道府県の「トップ校」の名前を使うのであれば「札幌南から沖縄・昭和薬科大学附属まで」とすべきではありませんか。「沖縄外し」とも取れる差別的表記は不適切だと思えます。編集部としての見解を教えてください。

さらに言えば「鹿児島」に関して「鶴丸」の名前を出しているのも解せません。「トップ校」で代表させるのならば「札幌南から鹿児島・ラ・サールまで」となるはずです。「列島縦断 有力校勢力図 九州・沖縄」でも「鶴丸」は「ラ・サール」の下に位置しています。

「公立のトップで代表させた」と考えれば辻褄は合いますが、今回の特集は公立校に限定したものにはなっていません。

問い合わせは以上です。回答をお願いします。御誌では、読者からの問い合わせを無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。

◇   ◇   ◇

札幌南から沖縄・昭和薬科大学附属まで」だと長くなるし、「昭和薬科大学附属」の知名度がそれほど高くないのでインパクトが弱いと判断して「鹿児島・鶴丸まで」としたのだろう。気持ちは分からなくもないが、だからと言って「沖縄外し」を容認する気にはなれない。

追記)結局、回答はなかった。

※今回取り上げた特集「ザ・名門高校
https://dcl.toyokeizai.net/ap/registinfo/init/toyo/2018081100


※特集全体の評価はD(問題あり)。福田恵介記者への評価は暫定C(平均的)から暫定Dへ引き下げる。長谷川隆記者と林哲矢記者は暫定でDとする。今回の特集に関しては以下の投稿も参照してほしい。

佐倉高校は千葉市にある? 東洋経済「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_19.html

愛知は本当に「2トップ」?東洋経済「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_9.html

「北野」「天王寺」の説明が苦しい東洋経済「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html

四国では「高松」が断トツ? 東洋経済「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_55.html

「福岡知らず」が過ぎる東洋経済の特集「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_1.html

「熊本高校同窓会」の説明に難あり 東洋経済「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_11.html

内部進学85%でも「ほぼ全員」? 東洋経済「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/85.html

早大「内部進学人気」に疑義あり 東洋経済「ザ・名門高校」
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/blog-post_16.html

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