2021年12月15日水曜日

「日本のほぼゼロコロナはワクチンの効果ではない」と示唆する日経の記事

日本でほぼゼロコロナを達成できているのはワクチン効果ではないーー。15日の日本経済新聞朝刊総合2面に載った「ワクチン接種効果減で感染拡大か~4~5カ月で顕著」という記事はそう示唆している。記事の全文は以下の通り。

柳川むつごろうランド

【日経の記事】

海外で進む新型コロナウイルス感染再拡大の要因として、接種からの時間経過に伴いコロナワクチン効果が減衰しているとの見方が出ている。ワクチンでできる抗体は時間とともに減り接種後4~5カ月で効果の減弱が顕著になる。免疫が効きにくいオミクロン型に対しては、さらに効果が落ちている可能性が高い。

国民の81%が接種を完了した韓国では、感染者や死者、重症者のいずれも過去最多水準が続く。ソウル市では接種完了後の「ブレークスルー感染」の比率が65%にのぼる。60代の感染が最も多く、60歳以上が感染者全体の3割を占める。

60代の多くが英アストラゼネカ製ワクチンを接種したことも要因の一つとされる。防疫当局は同社製では感染防御で働く「中和抗体」が接種完了後3カ月で半分以下に減ったとの研究結果を発表しており、米ファイザー製や米モデルナ製での3回目接種を急ぐ考えだ。追加接種の間隔も縮めた。

他社製のワクチンでも効果は減衰する。

米国の研究ではファイザー製の感染予防効果は2回目接種後5カ月以降に47%まで低下。カタールの研究では4カ月後に約52%、5~6カ月後に20%程度まで下がっていた。


◎韓国の状況が示す“不都合な真実”

「ワクチンには大きな効果がある」と信じる人にとって韓国の状況は都合が悪い。「国民の81%が接種を完了」しているのに「感染者や死者、重症者のいずれも過去最多水準」だからだ。しかも「ソウル市では接種完了後の『ブレークスルー感染』の比率が65%にのぼる」。リスクを負ってワクチンを接種した効果は、ほとんどなかったと見るのが自然だ。

しかしワクチン信仰があると、そういう推測には至らない。「効果は大きかった。時間が経って減っただけだ」と考える。その可能性もゼロではない。だが、そうなると日本の状況をワクチン効果で説明できなくなる。

ワクチン接種から時間が経過している人が多くいるのは日本も同じだ。しかし「感染者や死者、重症者のいずれも」極めて低い水準にとどまっている。人出もかなり回復しているので自粛効果でも説明できない。ワクチンや人流とは関係ない要因で「感染者や死者、重症者」を低く抑えているのが日本だと見るべきだ。

韓国との違いを「英アストラゼネカ製」で説明しようとするのも苦しい。効果が大きく減るのが「3カ月」でも「4~5カ月」でも大差はない。韓国では「米ファイザー製や米モデルナ製での3回目接種を急ぐ考え」らしいが「英アストラゼネカ製」でも「接種」の間隔を短くすれば済む話だ。もちろん効果があればの話だが…。

「ワクチンには大きな効果がある。しかし、その効果は4~5カ月しか持たない。なので追加接種を…」となると、これからは年に4回ほどワクチン接種をするという流れか。そろそろ「何かおかしい」と気付いても良い頃だ。


※今回取り上げた記事「ワクチン接種効果減で感染拡大か~4~5カ月で顕著」https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20211215&ng=DGKKZO78448030U1A211C2EA2000


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