2021年7月20日火曜日

ロンドン五輪では「全競技で男女実施実現」? 日経「Tokyoモデル(下)」の誤り

日本経済新聞によると、2012年のロンドン五輪では「ボクシングで女子採用、全競技で男女実施実現」となったらしい。新体操やシンクロナイズドスイミング(現在のアーティスティックスイミングで「男女実施」が「実現」しただろうか。東京五輪でも「実現」していないはずなので、以下の内容で問い合わせを送った。

長洲港

【日経への問い合わせ】

20日の日本経済新聞朝刊総合1面に載った「Tokyoモデル(下)女子選手比率、最高の48%~多様性の価値示せるか」という記事についてお尋ねします。記事に付けたグラフでは、2012年のロンドン五輪のところで「ボクシングで女子採用、全競技で男女実施実現」と説明しています。しかし新体操とシンクロナイズドスイミングで男子競技は「実施」されていないはずです。

「12年ロンドンでボクシングの女子が採用され、全競技で女子実施が実現した」という本文中の説明に問題はありません(馬術で「女子実施が実現した」とは言えないかもしれませんが、ここでは問いません)。しかし「全競技で女子実施」になるからと言って「全競技で男女実施実現」とは言えないのです。東京五輪でも、新体操とアーティスティックスイミングでは「男女実施実現」に至っていません。

「ボクシングで女子採用、全競技で男女実施実現」という説明は誤りと考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。御紙では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。


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※今回取り上げた記事「Tokyoモデル(下)女子選手比率、最高の48%~多様性の価値示せるか

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210720&ng=DGKKZO74035030Q1A720C2EA1000


※グラフの説明は誤りとの前提で記事の評価はD(問題あり)とする

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