名護屋城跡(佐賀県唐津市)※写真と本文は無関係 |
【日経の記事】
選手人生の転機になりうる移籍。それを「吉」とするためにはいくつかポイントがある。大事なことはその球団のしきたりに合わせつつも、野球においては絶対に妥協しないこと。
たとえばホークスではタンクトップ、短パン、サンダルでの球場入りが許されたのに対し、巨人では袖無しの服装はだめ。「ジャイアンツ時間」があり、宿舎を出るときには定刻の30分前にバスに乗る決まり。その30分がもったいなくて、自分は部屋でストレッチなどの準備をしていたが、それ以外は伝統に従った。
◎「それ以外は伝統に従った」と言われても…
「宿舎を出るときには定刻の30分前にバスに乗る決まり」なのに「自分は部屋でストレッチなどの準備をしていた」と小久保氏は書いている。だとしたら、かなりの特別扱いだ。「移籍してきた大物選手だから許されたんだろうな」とは思う。自分が「巨人」の選手だったら「なんで特別扱いを認めるんだ」と不満を持ったはずだ。「ストレッチなどの準備」は「バス」の近くでできそうな気もする。
それ以上に気になるのが、小久保氏が「それ以外は伝統に従った」と認識している点だ。間違っている訳ではない。ただ、「高速道路では時速200キロ以上出したが、それ以外は交通ルールを守って走った」と言っているのに似たものを感じる。
「伝統」に従わなかったのが悪いとは言わない。結果的に良い判断だったと小久保氏が認識しているのならば「大事なことはその球団のしきたりに合わせつつも、野球においては絶対に妥協しないこと」とは書かずに「大事なのはその球団のしきたりも時には無視して自分のやり方を貫くこと」などと助言した方が自然だ。
※今回取り上げた記事「スポートピア~移籍を『吉』とするには」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190205&ng=DGKKZO40891340U9A200C1UU8000
※記事と筆者への評価は見送る。
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