2017年3月4日土曜日

日経企業面に「米クローガーの既存店減収」の違和感

4日の日本経済新聞朝刊企業2面に違和感のある記事が出ていた。「13年ぶり減収 米食品スーパー最大手 11月~1月」 という記事の全文を見た上で、何が気になるかを述べたい。
武道館周辺の桜(東京都千代田区)
   ※写真と本文は無関係です

【日経の記事】

【ニューヨーク=河内真帆】米食品スーパー最大手のクローガーが発表した2016年11月~17年1月期決算で、変動の激しいガソリンを除いた既存店売上高が前年同期比0.7%減少した。クローガーの既存店売上高は約13年ぶりにマイナスに転じた。

米ウォルマート・ストアーズなどとの価格競争に加え、若年層を中心に人気のホールフーズ・マーケットや宅配を請け負うオンラインスーパーといった新興勢との顧客争奪戦が激しくなっていることを映した。クローガーも今月、オンライン販売で即日配送するため米ウーバーテクノロジーズと提携し、実験配送を始めると発表している。

◇   ◇   ◇

「海外企業のニュースを企業面に載せるな」とは言わない。ただ、「クローガー」はそれほど注目度の高い企業ではない。見出しで「米食品スーパー最大手」を使い「クローガー」を出していないのは、「クローガー」の認知度が低いと整理担当者が判断しているからだろう。それでも「クローガー」に大きな動きがあったのならば、まだ分かる。だが、記事の中身は「4半期ベースの既存店売上高が13年ぶりにマイナスになった」という、かなり地味な話だ。「企業面にこの記事が要るかな? 他に重要なニュースがいくらでもあるんじゃないの?」と思わずにはいられなかった。

ついでに言うと、「若年層を中心に人気のホールフーズ・マーケットや宅配を請け負うオンラインスーパーといった新興勢」との書き方も気になった。まず「ホールフーズ・マーケット」と「オンラインスーパー」を並べているので、最初は「ホールフーズ・マーケット」が業態の名称に見えた(実際は企業名)。

また、記事の書き方だと「ホールフーズ・マーケット」が「新興勢」の一角に見える。この会社は1980年に米国で事業を始めたようなので「新興勢」に入れるのは苦しい。河内記者は「『若年層を中心に人気のホールフーズ・マーケット』や『宅配を請け負うオンラインスーパーといった新興勢』」--と伝えたかったのかもしれないが、だったら書き方を工夫すべきだ。

※記事の評価はC(平均的)。河内真帆記者への評価も暫定でCとする。

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