2019年12月16日月曜日

「プロゴルファーに複数年契約はない」と日経に書いた浜田昭八氏に問う

スポーツライターの浜田昭八氏には「そろそろ書き手としての引退を検討してはどうか」と以前に提案した。その評価は、16日の朝刊スポーツ2面に載った「選球眼~高額年俸は活躍してこそ」という記事を読んでも変わらなかった。ゴルフに関する説明で違うと思える部分もあったので、以下の内容で問い合わせを送っている。
撤去作業中の旧神代橋(福岡県久留米市)
         ※写真と本文は無関係です

【日経への問い合わせ】

スポーツライター 浜田昭八様  日本経済新聞社 運動部 担当者様

16日朝刊スポーツ2面に浜田様が書いた「選球眼~高額年俸は活躍してこそ」という記事についてお尋ねします。記事の中に「プロゴルファーや大相撲の力士に複数年契約はない。賞金王も三役力士も負け続けると無収入になることもある」との記述があります。しかし「プロゴルファー」に「複数年契約」はあると思えます。

スポーツ報知は2018年1月1日付で「松山英樹、ダンロップと日本人ゴルフ史上最高の5年30億円で契約延長」と報じています。トッププロであれば「複数年契約」で多額の収入を得ている例は珍しくありません。

プロゴルファーに複数年契約はない」との説明は誤りだと考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。

せっかくの機会ですので、記事にいくつか注文を付けておきます。

まず「それにしてもプロ野球選手の年俸はと、会食の席では一野球記者にすぎない筆者に"億万円プレーヤー"続出の契約更改に非難めいたことばを浴びせ続けられた」というくだりの「億万円プレーヤー」が引っかかりました。言いたいことは何となく分かりますが、「1億万円」といった用法は適切とは言い難いので「億万円プレーヤー」も記事で使うのは避けた方が良いでしょう。

次は以下のくだりです。

とても実現しそうにないことだが、契約更改の時期がくるたびに『年俸を完全な出来高払いに』と提唱してきた。長期ペナントレースを戦う体力とプロ選手としての体面を維持するために、一定の"生活給"は保証しなければなるまい。だが、それ以外は『出場していくら。打って、投げていくら』の世界へ徹底化を図るべきだろう

一定の"生活給"は保証しなければなるまい」との立場ならば、「『年俸を完全な出来高払いに』と提唱してきた」とは言えません。「一定の"生活給"」を「保証」する場合、「不完全な出来高払い」にしかならないはずです。

問い合わせは以上です。回答をお願いします。日経では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。「世界最強のビジネスメディア」であろうとする新聞社として責任ある行動を心掛けてください。

◇   ◇   ◇


追記)結局、回答はなかった。


※今回取り上げた記事「選球眼~高額年俸は活躍してこそ
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20191216&ng=DGKKZO53388580V11C19A2UU2000


※記事の評価はD(問題あり)。浜田昭八氏への評価はDを維持する。浜田氏に関しては以下の投稿も参照してほしい。

日経のコラムで「リクエスト制度に大過なし」と浜田昭八氏は言うが…
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/10/blog-post_43.html

浜田昭八氏の理解力に問題あり 日経「選球眼~選手と首脳陣つなぐ本音」
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/07/blog-post_16.html

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