2015年9月16日水曜日

エコノミストの対応を評価 「世界がおびえる中国と利上げ」

15日に週刊エコノミスト編集部へ問い合わせをしたところ、約5時間後に回答が届いた。こちらの質問にもきちんと答えている。ぜひ日経にも見習ってほしい。問い合わせではあれこれ注文を付けているものの、「世界がおびえる中国と利上げ」という今回の特集は読み応えのある内容だった。詳細な論評は省くが、JPモルガン・チェース銀行市場調査本部長の佐々木融氏が執筆した「為替リスク~利上げはドル安の引き金に 元安、円高、ユーロ高へ」は特にレベルが高いと感じた。
北海に近いカイゼル通り(オランダ)にある教会 ※写真と本文は無関係です

以下では編集部への問い合わせと回答を紹介する。91ページの「米国利上げリスク~クレジットバブルのチキンレース 『ファンド』経由の投資が要注意」の筆者はBNPパリバ証券チーフクレジットアナリストの中空麻奈氏。22ページの「チャイナ・ショックの核心 人民元危機と米国債の爆売り」という記事の筆者は編集部の浜條元保記者と花谷美枝記者だ。


【エコノミストへの問い合わせ】

9月22日号91ページの図2についてお尋ねします。

図2のタイトルは「米国の投資適格社債・ハイイールド債のスプレッド推移」となっています。しかし、赤線は「ハイブリッド社債」となっており、タイトルと食い違っています。これはどう理解すればよいのでしょうか。記事を読む限り、赤線は「ハイイールド債」だと思えます。

ついでで恐縮ですが、22ページの記述についてもお尋ねします。記事では「とくに鉄鉱石、石炭、銅の輸入減は顕著で、15年4~6月期の輸入数量は石炭が前年同期比33%、銅4%、アルミ29%それぞれ減少した」と書かれています。「鉄鉱石、石炭、銅の輸入減は顕著」と述べた後で、なぜ「石炭、銅、アルミ」なのでしょうか。鉄鉱石を外してアルミを入れたのには何か意図があるのでしょうか。付け加えると、銅の4%減は「減少が顕著」とは思えませんでした。

お忙しいところ申し訳ありませんが、回答をよろしくお願い致します。


【エコノミストからの回答】

さて、弊誌9月22日号に関して、鹿毛さまよりいただいた2つの質問に回答させていただきます。

まず、91ページの「図2米国の投資適格社債・ハイイールド債のスプレッド推移」の件ですが、御指摘のように「米国の投資適格社債・ハイブリッド社債のスプレッド推移」が正しいものです。

また、22ページ「とくに鉄鉱石、石炭、銅の輸入減は顕著で、15年4~6月期の輸入数量は石炭が前年同月比33%、銅4%、アルミ29%それぞれ減少した」ですが、「とくに石炭、銅、アルミ」とすべきところを「鉄鉱石」と記述しています。

上記2点を訂正させていただきます。

また、銅が前年同月比4%減少したことを「減少が顕著」とした点ですが、直近のピークである2014年10~12月期の1234億㌧と比べると、15年4~6月期は7・6%減となったこともあり、下落トレンドが明確となったため「減少が顕著」としました。言葉足らずだったと思います。

以上、どうぞお願い致します。

エコノミスト編集部


※91ページの図に関する回答はちょっと違う気もするが、深追いはしない。素早い読者対応を高く評価したい。特集全体の評価はB(優れている)とする。書き手の評価は佐々木融氏をB、中空麻奈氏、浜條元保記者、花谷美枝記者を暫定でC(平均的)としたい。

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