2015年4月25日土曜日

「航空の第三極が消える」と誤った日経 西條都夫編集委員

23日付日経朝刊企業1面の「新興航空、不毛の日本」というコラムに関して、同日午後5時頃に日経へ問い合わせた。問題としたのは冒頭の部分だ。
ゲント(ベルギー)のフランドル伯爵城
                ※写真と本文は無関係です


【日経の記事】

ANAホールディングスによるスカイマークへの出資が決まり、日本の航空市場からANA陣営にも日本航空(JAL)陣営にも属さない「第三極」が姿を消す。海外に目を向けると、マレーシアのエアアジアなど急成長する新興航空会社に事欠かない。なぜ日本は不毛が続くのだろう。



記事が正しければ、日本では国内の航空会社は必ずANA陣営かJAL陣営に属していることになる。「日本の航空市場」という表現はやや曖昧だが、ここでは「日本で国内線を運行している航空会社」と考えよう。そこで気になるのが春秋航空日本だ。成田を拠点に高松、広島などと結んでいるこの航空会社は中国の春秋航空の系列で、ANA、JALのいずれからも出資を受けていないようだ。業務提携もないらしく、まさに「第三極」と言える。こうした情報は報道などに基づいているので、きちんと確認はしていない。つまり、ANAやJALから出資を受けている可能性を完全には捨て切れない。そう考えて日経にメールで質問を送ってみた。しかし、丸1日が経っても、例によって返事がない。日経の対応を見る限り、記事の説明は誤りだと推定するのが妥当だろう。


※記事の評価はD、筆者である西條都夫編集委員の評価もDとする。

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