2018年3月12日月曜日

大谷選手はFAでの移籍? 日経 馬場到記者に問う

11日の日本経済新聞朝刊総合1面に載った「大リーグ FA苦戦 上原・青木が日本復帰/イチローは滑り込み ベテラン『コスパ』で不利」という記事に引っかかる説明があった。「停滞するFA市場でも、23歳と将来性十分で二刀流が注目される大谷選手は引く手あまただった」と筆者の馬場到記者は書いているが、大谷選手はFAでの移籍ではないはずだ。日経に以下の内容で問い合わせを送ってみた。
片の瀬公園の桜(福岡県久留米市)※写真と本文は無関係です

【日経への問い合わせ】

日本経済新聞社 運動部 馬場到様

11日朝刊総合1面の「大リーグ FA苦戦 上原・青木が日本復帰/イチローは滑り込み ベテラン『コスパ』で不利」という記事についてお尋ねします。この中に「停滞するFA市場でも、23歳と将来性十分で二刀流が注目される大谷選手は引く手あまただった」との記述があります。記事の説明からは「大谷選手=FA選手」と解釈できますが、大谷選手はFAではなく、ポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ挑戦となっているはずです。

「メジャーリーグで大谷選手は実質的なFA選手だと見られている」といった事情はあるでしょうが、記事ではそうした注釈もなしに大谷選手を「FA選手」として扱っています。記事の説明は誤りと考えてよいのでしょうか。少なくとも、読者に誤解を与える書き方にはなっているのではありませんか。

せっかくの機会なので、もう1つ注文を付けさせていただきます。記事では「史上まれに見るFA市場の停滞」とまで言っているのに、例年との違いがよく分かりません。記事で言えば以下のくだりです。

通常、大リーグのFA市場は、球団関係者や代理人が一堂に集う12月のウインターミーティングから本格化する。まずはチーム編成の根幹をなす大物選手との交渉が優先され、契約がまとまればその他の選手との交渉に進んでいく。ところが、今オフはダルビッシュ有投手をはじめ、目玉と目された選手が1月になっても契約に至らなかった

例年はFA市場が「12月のウインターミーティングから本格化する」のは分かりました。しかし、後はどの時期にどの程度のことが決まるのが普通なのか、全く不明です。なのに「今オフ」に関して「目玉と目された選手が1月になっても契約に至らなかった」と言われても、例年との差を判断できません。例えば「例年であれば、12月中には目玉選手も含めFA選手ほぼ全員の所属先が決まる」などと書いてあれば、「史上まれに見るFA市場の停滞」だと実感できます。

こうした点にも留意して、今後は丁寧な記事作りを心掛けてください。

◇   ◇   ◇

間違い指摘の無視を続けてきた日経から、今月に入って約2カ月ぶりに問い合わせへの回答があった。なので、今回は11日に問い合わせをした後に少し待ってみたが、12日には回答はなかった。もしあれば、改めて内容を紹介したい。

追記)結局、回答はなかった。

※今回取り上げた記事「大リーグ FA苦戦 上原・青木が日本復帰/イチローは滑り込み ベテラン『コスパ』で不利
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180311&ng=DGKKZO27971820Q8A310C1EA1000


※記事の評価はD(問題あり)。馬場到記者への評価は暫定でDとする。

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