2017年1月19日木曜日

「巨大地震で円暴落」?東洋経済 西村豪太編集長のウブさ

読者からの間違い指摘を無視し続ける週刊東洋経済の西村豪太編集長に編集者としてのモラルが欠落しているのは間違いない。だが、問題はそれにとどまらない。1月21日号の「編集部から」を読むと「経済誌の編集長を務めるには市場への理解が乏しすぎるのでは?」との疑いも出てきた。記事の中で西村編集長は以下のように記している。
日田駅(大分県日田市) ※写真と本文は無関係です

【東洋経済の記事】

米国株への投資を勧める議論で私が最も説得力を感じたのは、塚崎公義・久留米大学教授の「30年以内に南海トラフ地震が70%の確率で発生すると予想されている以上、日本人は外貨建て、中でもドル資産を持っておくのが賢明だ」という意見です。確かに巨大地震が来れば日本株も円も暴落するでしょう。財政破綻よりも蓋然性の高いリスクに備えない手はないように思います。

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日本は2011年に「巨大地震」を経験している。西村編集長は忘れてしまったかもしれないが、東日本大震災直後の為替市場の反応は円高だった。これは1995年の阪神大震災でも同様だ。「だから南海トラフ地震が起きても円は暴落しない」とは言わない。違った展開になる可能性ももちろんある。

だが、東日本大震災直後の円高には全く触れずに「巨大地震が来れば日本株も円も暴落するでしょう」と書かれると、「この編集長は市場への理解が乏しい」と判断したくなる。

株に関しては東日本大震災の直後に急落する場面があったし、11年は軟調な展開だった。しかし、12年には回復軌道に乗っている。東日本大震災の経験から言えば「海外株などの外貨建て資産を持っていなくても、大きな問題はなかった」と言える。投資先分散の必要性は否定しないが、「財政破綻よりも蓋然性の高いリスクに備えない手はない」と言うほどではない。

西村編集長には、投資セミナーで講師の話を聞いてすっかり感化されてしまった投資初心者のようなウブさを感じる。そんな編集長が誌面作りの先頭に立っていて大丈夫なのか。


※西村豪太編集長への評価はF(根本的な欠陥あり)を維持する。西村編集長については以下の投稿も参照してほしい。

道を踏み外した東洋経済 西村豪太編集長代理へ贈る言葉
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2015/12/blog-post_4.html

「過ちて改めざる」東洋経済の西村豪太新編集長への手紙
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/10/blog-post_4.html

訂正記事を訂正できるか 東洋経済 西村豪太編集長に問う
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/10/blog-post_25.html

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