2020年9月15日火曜日

「菅義偉氏が学費をためた経緯」同じ日の日経朝刊で2つの異なる説明が…

自民党総裁選で「菅義偉」氏が勝利したのを受けて、日本経済新聞でも多くの関連記事を載せている。その中で矛盾を感じる記述があった。日経には以下の内容で問い合わせを送っている。

大雨で冠水した道路(福岡県久留米市)
       ※写真と本文は無関係です

【日経への問い合わせ】

15日朝刊の記事についてお尋ねします。1面コラム「春秋」には以下の記述があります。 

自民党の新総裁に決まった菅義偉さんは、1948年生まれで『団塊の世代』に属する。秋田県の高校を出て、東京の段ボール工場に入るが2カ月でやめたという。その後、種々のアルバイトで学費をため、大学へ進学した逸話は総裁選中、よく知られるようになった

これを信じれば、「菅義偉さん」は「段ボール工場」を「やめた」後の「種々のアルバイトで学費をため」たはずです。一方、特集面の「菅氏、たたき上げ『令和おじさん』~総裁までの歩み」という記事では「高校卒業後、東京に出たものの大学に通うお金はなかった。板橋区の段ボール工場で働きながら学費を稼ぎ、当時、授業料が安いとの理由で法政大を選ぶ」と書いています。こちらを信じれば「段ボール工場で働きながら学費を稼ぎ」出したはずです。

同じ日付の朝刊の中で、読者を混乱させる説明になっていると思えます。どう理解すればいいのか教えてください。


◇   ◇   ◇

段ボール工場で働きながら学費を稼ぎ」、さらに「種々のアルバイトで学費をため」たと弁明すれば逃げられるような気はする。ただ「春秋」の記述からは、「段ボール工場」勤務では「学費をため」ていないと取れる。

面が違うのでチェックも別々の人間がやっている可能性が高い。なので整合性の問題に気付きにくいとは思うが「実際はどうだったのか」はしっかり確認しておいてほしい。


※今回取り上げた記事

春秋

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200915&ng=DGKKZO63841170V10C20A9MM8000


菅氏、たたき上げ『令和おじさん』~総裁までの歩み

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200915&ng=DGKKZO63801400U0A910C2M10600


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