2016年11月19日土曜日

長谷川氏批判に意味なし 日経ビジネス庄子育子編集委員

日経ビジネス11月21日号の「ニュースを突く~『健康は自己責任』ととがめる前に」というコラムで、筆者の庄子育子編集委員は「元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏」のブログの内容について「浅はかな『健康=自己責任論』だった」と批判している。これは、あまりに的外れだ。長谷川氏の主張を「健康=自己責任論」と捉えるのは間違っている。相手がしていない主張を批判しても意味がない。
震災後の熊本城(熊本市) ※写真と本文は無関係です

記事の最初の方を見ていこう。

【日経ビジネスの記事】

先頃、人工透析にまつわる某アナウンサーのブログが炎上した。そこで展開されていたのは、浅はかな「健康=自己責任論」だった。以前から根強い主張だが、問題の本質は別にある。

今年9月、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が、自身のブログで人工透析患者に対する痛烈な批判を繰り広げた。その論旨はこうだ。

年間500万円かかる人工透析を受けている腎臓病患者の大半は、暴飲暴食など「自堕落」な生活を送り続けた結果糖尿病になり、それでも節制せず透析が必要になった。そんな人に自分たちの払っている保険料が食いつぶされるのは我慢ならない--。ブログのタイトルには、「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ! 今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」と付けた。

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ブログの「論旨」が記事に書いてある通りだとすれば、長谷川氏の主張を「健康=自己責任論」と見なす庄子編集委員の考えは理解できない。「自業自得の人工透析=自己責任」と解釈するのは分かる。病気全般に広げるとしても「自業自得の生活習慣病=自己責任」ぐらいが限界だ。それと「健康=自己責任論」には大きな隔たりがある。

「飲酒運転で事故を起こした人間を救済する必要はない。自己責任だ」と主張したからと言って「交通事故=自己責任」論と受け取るのは誤りだ。それと同じぐらい庄子編集委員の解釈には飛躍がある。「長谷川氏の主張の根幹をなすのは、健康は自己責任に帰するというものだ」と言い切る庄子編集委員の読解力の方に不安を感じる。

庄子編集委員は自らの「浅はか」さを棚に上げて他者を批判しているのではないか。「『健康は自己責任』ととがめる前に」などと他者の主張に注文を付ける前に、自らの能力不足をしっかりと自覚してほしい。

ついでに細かい点を2つ。

記事で「長谷川豊氏」の名前を出すのならば、最初に「某アナウンサー」と名前を伏せるのは意味がない。また「結果糖尿病になり」は漢字が続いて読みにくい。後者は改善例を示しておく。

【改善例】

年間500万円かかる人工透析を受けている腎臓病患者の大半は、暴飲暴食など「自堕落」な生活を送り続けたため糖尿病になり、それでも節制せず透析が必要になった。

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※記事の評価はD(問題あり)。暫定でDとしていた庄子育子編集委員への評価はDで確定とする。庄子編集委員については以下の投稿も参照してほしい。


医療分野の知識が怪しい日経ビジネス庄子育子編集委員
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2016/08/blog-post_14.html

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