2015年12月31日木曜日

10~12月最優秀記事は東洋経済「TSUTAYA 破壊と創造」

自分が2015年10~12月に読んだ経済記事の中で、最優秀記事は週刊東洋経済10月31日号の巻頭特集「TSUTAYA 破壊と創造」としたい。筆者の杉本りうこ記者が増田宗昭カルチュア・コンビニエンスクラブ社長に厳しく質問を浴びせたインタビュー記事が特に優れていた。10月24日号の深層リポート「アシックス 知られざる改革」では、ヨイショが過ぎる記事を常盤有未記者と共同で書いていた杉本記者だが、TSUTAYA特集では一転して批判精神にあふれる記事を完成させている。

JR久留米駅前の時計(福岡県久留米市) 
           ※写真と本文は無関係です
最優秀の書き手は12月18日付で日経ビジネスオンラインに「ピース・オブ・警句~新聞の軽減税率適用について」を載せた小田嶋隆氏とする。新聞社の関連メディアで新聞の軽減税率適用を厳しく論じた点を高く評価した。これを載せた日経ビジネスへの評価も加味して小田嶋氏を第一に挙げたい。

一方、10~12月の最悪記事は週刊ダイヤモンド11月21日号の「数字で会社を読む(ハイデイ日高)」となる。間違い指摘を黙殺したのは他にも多数あり、それらも問題があるのは当然だが、ダイヤモンドの記事は間違いと思える部分以外でも非常に問題が多かった。この記事を書いた須賀彩子記者を最悪の書き手にも認定したい。こちらの間違い指摘がその通りなのか若干自信がないので書き手としての評価はE(大いに問題あり)に留めているものの、総合的に問題を感じたという意味では須賀記者が一番だ。

須賀記者の名誉のために言っておくと、ハイデイ日高の記事の後に載った記事にはほとんど問題を感じなかった。「素人くささが目立つ」と須賀記者を評したが、改善の兆しは見える。今後に期待したい。


※上記の内容については「『TSUTAYA特集』に見えた東洋経済 杉本りうこ記者の迫力」「ヨイショが過ぎる東洋経済『アシックス 知られざる改革』」「日経ビジネスの英断? 『新聞の軽減税率』批判コラム掲載」「週刊ダイヤモンド 素人くささ漂う須賀彩子記者への助言」などを参照してほしい。

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