2020年8月21日金曜日

肝心な情報をなぜ抜いた? 日経 松本史記者の「豪カンタス航空、1500億円最終赤字」

肝心なことを書いていない記事を読むとがっかりする。21日の日本経済新聞朝刊アジアBiz面に松本史記者が書いた「豪カンタス航空、1500億円最終赤字~前期、リストラ響く」という記事もその1つだ。
大雨で増水した大分県日田市の三隈川(筑後川)
           ※写真と本文は無関係です

全文は以下の通り。

【日経の記事】

オーストラリア航空最大手のカンタス航空は20日、2020年6月期の最終損益が約19億6千万豪ドル(約1500億円)の赤字だったと発表した。前の期は8億4千万豪ドルの黒字だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施したリストラ費用が響いた

売上高は前の期比21%減の142億豪ドルだった。部門別のEBIT(利払い・税引き前損益)でみると、傘下の格安航空会社(LCC)、ジェットスターが2600万豪ドルの赤字となった。「カンタス」ブランドは国内線、国際線とも黒字を確保したが、それぞれ前の期比78%減、83%減となった。

豪州は新型コロナを受け、外国人の入国を原則禁止している。電話会見したアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は海外との往来の再開は「早くても21年半ばごろになる」と述べ、3月下旬から続けている国際線の運航停止が長引くとの見通しを示した。カンタスは今後3年間で150億豪ドルの経費を削減する計画を進めている。


◎まず書くべきは…

豪カンタス航空、1500億円最終赤字~前期、リストラ響く」という見出しを見て「カンタスって大規模なリストラをしてたのか」と思い、記事を読んでみた。

しかし「リストラ」に関しては「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施したリストラ費用が響いた」と書いているだけだ。「リストラ費用」の内容も金額も松本記者は教えてくれない。

これは決算記事だ。「1500億円最終赤字」となった主な要因が「リストラ費用」ならば、まずはそこをしっかり説明すべきだ。

第3段落に入れた「アラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)」のコメントなどは「リストラ費用」にきちんと触れた後で余裕があれば入れればいい。肝心な情報を飛ばしてでも優先順位の低い話を盛り込む意図が理解できない。


※今回取り上げた記事「豪カンタス航空、1500億円最終赤字~前期、リストラ響く
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200821&ng=DGKKZO62834410Q0A820C2FFE000


※記事の評価はD(問題あり)。松本史記者への評価も暫定でDとする。

0 件のコメント:

コメントを投稿