2019年7月26日金曜日

日産の営業利益「誤報」で改めて思う日経 業績先取りの無駄

業績の先取り記事はやはり必要ない。26日の日本経済新聞朝刊1面トップ記事「日産、1万2500人削減 生産能力1割減 4~6月営業益99%減 海外工場閉鎖も」を読んで改めてそう感じた。
タマホーム スタジアム筑後(福岡県筑後市)
         ※写真と本文は無関係です

前日25日の朝刊1面トップとなった「日産、4~6月営業益9割減 人員削減積み増しへ~主力の米国で不振」という記事では「日産自動車の業績悪化に歯止めがかからない。2019年4~6月期の連結営業利益は前年同期(1091億円)比で約9割落ち込み、数十億円規模にとどまったようだ」と報じている。日産の発表を受けて26日に「2019年4~6月の連結営業利益は前年同期比99%減の16億円と大幅に落ち込んだ」と書いている。

方向は合っているものの「16億円」は「数十億円規模」ではないので、厳しく言えば誤報だ。正確性の低い業績の先取りをしてまで2日続けて朝刊1面トップに日産を持ってくる意味はあるのか。ほとんどの読者にとっては、発表を受けた26日の記事だけで十分だ。

待っていれば発表されるものは原則として発表を待て--。日経には改めてそう求めたい。


※今回取り上げた記事「日産、1万2500人削減 生産能力1割減 4~6月営業益99%減 海外工場閉鎖も
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190726&ng=DGKKZO47806980W9A720C1MM8000


※記事の評価はC(平均的)。

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