2019年3月26日火曜日

大原社長は創業時からいた?東洋経済「ドンキの正体」に疑問

週刊東洋経済3月30日号の特集「ドンキの正体~次代の流通王か永遠の異端児か」は、ヨイショ色が強いものの出来は悪くない。ただ、引っかかる点がいくつかあった。その1つが「創業時から(創業者である安田氏の)その手腕を目にしてきたのは、社内に大原社長ただ1人となった」との記述だ。「記事の説明が完全に正しくて、問い合わせの方が的外れ」という可能性は残るが、以下の内容で問い合わせをしてみた。
グラバー園(長崎市)※写真と本文は無関係です

【東洋経済新報社への問い合わせ】

週刊東洋経済 編集部 編集長 山田俊浩様 真城愛弓様 

3月30日号の特集「ドンキの正体~次代の流通王か永遠の異端児か」についてお尋ねします。39ページの記事で真城様は「だが、安田氏も今年の5月で70歳になる。創業時からその手腕を目にしてきたのは、社内に大原社長ただ1人となった」と書いています。39ページの「ドン・キホーテの歴史」を見ると「創業」は1978年です。記事の説明が正しければ「大原社長」は同年から「安田氏」の「手腕を目にしてきた」はずです。

しかし43ページのインタビュー記事にある「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの大原孝治社長」の略歴では「1963年生まれ。93年ドン・キホーテ(現パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)入社」となっています。

入社したのは創業から15年ほど経ってからです。その間にずっと「安田氏」の下でアルバイトをしていたとは考えづらいですし、「1963年生まれ」であれば「安田氏」が創業した当時は中学生か高校生でしょう。

そうした点から判断すると「創業時から(安田氏の)その手腕を目にしてきたのは、社内に大原社長ただ1人となった」との説明は誤りではありませんか。問題なしと見ているのであれば、その根拠も併せて教えてください。

問い合わせは以上です。回答をお願いします。御誌では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。

◇   ◇   ◇

追記)結局、回答はなかった。


※今回取り上げた特集「ドンキの正体~次代の流通王か永遠の異端児か
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/20228


※当該記事を含め特集全体の評価はC(平均的)。真城愛弓記者への評価は暫定D(問題あり)から暫定Cに引き上げる。真城記者に関しては以下の投稿も参照してほしい。

「瀬戸際に立つアパレル店舗」を描けていない東洋経済の記事
http://kagehidehiko.blogspot.com/2018/01/blog-post_9.html

「断トツ」が3施設? 14位でも「三大SC」? 東洋経済に問う
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/08/14sc.html

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