2023年2月7日火曜日

豊田章男トヨタ社長は「数値目標」を口にしたことがない? 日経 中山淳史氏の誤解

久しぶりに日本経済新聞の誤りを指摘してみた。具体的な内容は以下の通り。

錦帯橋

【日経への問い合わせ】

日本経済新聞社 中山淳史様

7日の朝刊オピニオン面に載った「Deep Insight~中計はレカネマブを生むか」という記事についてお尋ねします。問題としたいのは冒頭の「4月に会長になるトヨタ自動車の豊田章男社長には在任期間中、曲げなかったことがある。『数値目標』を口にしないことだ」という記述です。

2021年12月14日付の日経の記事によると「トヨタ自動車の豊田章男社長は14日、都内で開いた電気自動車(EV)戦略に関する説明会で、EVの販売目標について『2030年に350万台を目指す』と発表した」そうです。この記事には「豊田氏はトヨタが5月に打ち出した戦略では30年にハイブリッド車(HV)を含めた電動車を年800万台売ることを目標とし、うちEVと燃料電池車(FCV)で計200万台としていた」とも述べています。

豊田章男社長」は「在任期間中」に「EVの販売目標」などに関して「数値目標」を口にしたのではありませんか。「豊田章男社長には在任期間中、曲げなかったことがある。『数値目標』を口にしないことだ」との中山様の説明は誤りだと考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。

御紙では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。


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問い合わせの内容は以上。効果が乏しそうなエーザイの「レカネマブ」について「不治の病とされたアルツハイマー病治療の画期的な新薬『レカネマブ』」などと書いていることからも中山淳史氏(肩書は本社コメンテーター)には期待できない。同氏への評価はD(問題あり)とする。記事への評価もD。


※今回取り上げた記事

Deep Insight~中計はレカネマブを生むか

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230207&ng=DGKKZO68220240W3A200C2TCR000

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