浜離宮恩賜庭園(東京都中央区)※写真と本文は無関係 |
一方、この号の特集「サブスク革命」を担当した山口圭介副編集長は編集後記で「顧客主義の徹底」の大切さを説いていた。「言うは易く行うは難し」。ダイヤモンド編集部は読者軽視の姿勢を転換して「顧客主義の徹底」へと舵を切れるだろうか。以下の内容で変革を求めておいた。
【ダイヤモンドに送った意見】
週刊ダイヤモンド 編集長 深澤献様 副編集長 山口圭介様
2月2日号に以下の訂正が出ていました。
【訂正とお詫び】●本誌1月19日号106ページの「再上場」を「上場」に、また107ページ図(4)の有利子負債額を、2012年度1637億円、13年度567億円、14年度300億円、15年度150億円、16年度2115億円、17年度1830億円に訂正します。
これは「財務で会社を読む リクルートホールディングス~積極的M&Aで『第3の創業』 人材と販促で世界一を目指す」という記事に関する訂正です。しかし「訂正とお詫び」を読んだだけでは、どの会社の「上場」を「再上場」と誤ったのか分かりません。
何のために訂正を出すのか、よく考えてください。届けた記事に誤りがあったと読者に知らせるために訂正を出しているはずです。しかし、上記のような「訂正」では、自分が読んだ記事に関する訂正なのか、容易には判断できません。
2週間前に「財務で会社を読む リクルートホールディングス」という記事を読んだ人は「1月19日号106ページ」という情報だけで「自分が読んだあのリクルートの記事か」と気付けるでしょうか。「有利子負債額」についても、誤って載せた金額が今回の訂正では分かりません。これも不親切です。
最新号の特集は「サブスク革命」です。訂正記事の隣にある「From Editors」では、この特集に絡めて山口様が以下のように述べています。
「私自身も昨年から仕事として、サブスクリプションモデルの導入を検討してきました。 今回の特集に登場する米ズオラ創業者のティエン・ツォCEOにも複数回にわたって取材させてもらいました。そのときに強調されたのは、ユーザビリティなど顧客主義の徹底、そして『Just do it !』。とやかく言わず早く始めろと」
「訂正とお詫び」の上には、かなりのスペースが空いています。「顧客主義の徹底」を図り、訂正に関して丁寧に説明しようとすれば簡単にできたはずです。今回の「訂正とお詫び」は御誌が「顧客主義の徹底」からは程遠いところにいると教えてくれています。
特集「サブスク革命」に関しては(1)ゾゾタウンの「おまかせ定期便」を「サブスク」に分類したのは誤りではないか(2)「サブスク」の「所有権の移転」に関して「なし/サブスク事業者保有」としたのは誤りではないか--という間違い指摘を既にしていますが、回答は得ていません。
読者からの間違い指摘を当たり前のように無視するのは、「顧客主義の徹底」に逆行する御誌の悪しき伝統です。山口様は「顧客主義の徹底」の重要性に気付いたはずです。深澤編集長にその大切さを伝え「悪しき伝統を断ち切って顧客主義を徹底しましょう」と訴えてはどうでしょうか。
一読者の立場で言わせてもらえば、まさに「とやかく言わず早く始めろ」です。
「Just do it !」
◇ ◇ ◇
※「サブスク革命」に関しては以下の投稿を参照してほしい。
ゾゾの「おまかせ定期便」は「サブスク」? 週刊ダイヤモンドに問う
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/01/blog-post_57.html
「サブスクに所有権の移転なし」と週刊ダイヤモンドは言うが…
https://kagehidehiko.blogspot.com/2019/01/blog-post_29.html
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