2019年1月29日火曜日

「サブスクに所有権の移転なし」と週刊ダイヤモンドは言うが…

週刊ダイヤモンド2月2日号の特集「トヨタ・パナ・ソニーも参戦~サブスク革命 定額課金の衝撃」の問題点をさらに指摘していく。今回は「サブスクリプション」での「所有権の移転」を取り上げる。担当者らには以下の内容で問い合わせを送った。
呼子大橋(佐賀県唐津市)※写真と本文は無関係です

【ダイヤモンドへの問い合わせ】

週刊ダイヤモンド編集部

山口圭介様 浅島亮子様 片田江康男様 鈴木洋子様 松本裕樹様  山本輝様

2月2日号の特集「トヨタ・パナ・ソニーも参戦~サブスク革命 定額課金の衝撃」についてお尋ねします。「Part 1~単なる定額制じゃない! サブスク超入門」という記事に付けた表を見ると「サブスクリプション」の「所有権の移転」の欄には「なし/サブスク事業者保有」と出ています。これは記事中の説明と矛盾します。まず以下のくだりです。

サブスクリプション(subscription)を辞書で引いてみると、『新聞や雑誌の定期購読』や『予約購読』という意味が出てくるはずだ。定期購読プランは大半の雑誌が用意しているし、何より紙の新聞を定期購読することは、ほんの数年前まで『社会人の常識』だった。つまり、サブスクは最近になって新たに誕生したビジネスモデルではないのだ

雑誌の定期購読」で考えてみましょう。この場合「雑誌」の「所有権」は購読者に「移転」するはずです。週刊ダイヤモンドを「定期購読」している場合、自宅に届いた「雑誌」の「所有権」は「サブスク事業者(ダイヤモンド社)」にあるでしょうか。

次のユニコーンはどこだ! 業種別 サブスク超カオスマップ」という記事では「花の定期宅配を行うブルーミーライフ」や「おやつの定期宅配を行うスナックミー」を「サブスク」として取り上げています。これらも「」や「おやつ」に関する「所有権の移転」は「あり」と言えそうです。

定額制アパレル四つの成功法則~撤退続出のファッション サブスク覇権争いの内幕」という記事では、アマゾンジャパンンの「プライム・ワードローブ」と、ゾゾタウンの「おまかせ定期便」を「購入型サブスクサービス」に分類しています。「購入型」ですから当然に「所有権の移転」を伴います。

サブスクリプション」での「所有権の移転」に関して「なし/サブスク事業者保有」とした説明は誤りではありませんか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。御誌では、読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして適切な行動を心掛けてください。

◇   ◇   ◇

追記)結局、回答はなかった。

※今回取り上げた特集「トヨタ・パナ・ソニーも参戦~サブスク革命 定額課金の衝撃
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/25720


※特集全体の評価はD(問題あり)。担当者らの評価は以下の通りとする(敬称略)。

山口圭介(Fを維持)
浅島亮子(Dを維持)
片田江康男(Dを維持)
鈴木洋子(Dを維持)
松本裕樹(暫定C→暫定D)
山本輝(Dを維持)

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