九州北部豪雨後の福岡県朝倉市 ※写真と本文は無関係です |
【ダイヤモンドの記事】
「相手は強盗と詐欺師」──。これは、交渉の最終局面で、ある政府系の関係者から飛び出した過激な発言だ。「片方は強欲な人で、片方は怪しげな人。東芝はどちらがいいのか決め切れない」との乱暴な例えは、交渉が極限状態にあることをうかがわせた。
◎犯罪者に例えるならば…
「WD(ウエスタンデジタル)を中心に、米投資ファンドのKKRと結び付いた日米連合」と「米投資ファンドのベインキャピタルを幹事役として、ハイニックスなどが参加する日米韓連合」に関して「相手は強盗と詐欺師」というコメントを紹介している。これは酷い。
まず、どちらが「強盗」でどちらが「詐欺師」か明示していない。そもそも、強盗や詐欺に関わったわけでもないのに「強盗と詐欺師」に例えるのは好ましくない。両陣営が「強盗」でも「詐欺師」でもないのにこのコメントを使っても許されるとしたら、「そう言われても仕方のないくらい問題のある行動をしてきた」と思わせる材料が揃っている場合だろう。
しかし、「強盗と詐欺師」と呼ぶ理由について記事に具体的な話は全く出てこない。「片方は強欲な人で、片方は怪しげな人」という、これまた根拠に欠ける悪口の類のコメントを重ねているだけだ。相手の身になって考えれば筆者ら(千本木啓文記者と村井令二記者)も分かるはずだ。
例えば「千本木啓文記者と村井令二記者は、言ってみれば強盗と詐欺師。片方は強欲な人で、片方は怪しげな人だ」と根拠を示さず記事に書かれたら「なんで犯罪者扱いされなきゃいけないんだ」と憤りを感じないだろうか。
※今回取り上げた記事「DIAMOND REPORT~遅過ぎた決着 東芝メモリ売却 買い手が二転三転した理由と代償」
http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/21428
※記事の評価はE(大いに問題あり)。千本木啓文記者への評価は暫定C(平均的)から暫定Eへ引き下げる。村井令二記者への評価はEで確定とする。この記事については以下の投稿も参照してほしい。
東芝メモリ売却の「教訓」に説得力がない週刊ダイヤモンド
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/10/blog-post_69.html
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