大分城址公園(大分市) ※写真と本文は無関係です |
問い合わせの内容は以下の通り。
【FACTAへの問い合わせ】
1月号に関して、いくつか質問させていただきます。まずは「首相『第2の愛人』と化す維新」という記事です。
記事には「自由党、保守党、みんなの党……。与野党が1議席を争う小選挙区制が96年に導入された後、政権批判票の大半は野党第1党に流れ、全国組織を持つ公明党と共産党を除き、第三極の政党は次々に消滅した。唯一の例外は民主党だ」との記述があります。
これを信じれば、社会民主党は「消滅」しているはずですが、今も国会に議席を有したまま生き残っています。消滅した政党の例示には2009年結成の「みんなの党」も入っているので、「96年時点で存在していた党」に限定して説明しているわけでもなさそうです。そう考えると「日本維新の会」や「自由党(旧生活の党と山本太郎となかまたち)」も第三極として存在しています。
「(消滅しなかった)唯一の例外は民主党」という説明は誤りではありませんか。正しいとすれば、その根拠を教えてください。
次に「菅の本領『公明に煮え湯』」という記事についてお尋ねします。この記事では以下のくだりが気になりました。
「英国のEU(欧州連合)離脱といい、米大統領選といい、イタリアの憲法改正といい、全国民の直接投票の怖さを立て続けに見てきた今、日本初の国民投票で失敗は許されない」
米国の大統領選挙は「直接選挙」ではなく、選挙人を選ぶ「間接選挙」です。得票数はクリントン氏がトランプ氏を上回っていたのですから、直接選挙であれば「怖さ」を見ることもなかったはずです。「直接投票」と「直接選挙」は別との可能性も考慮しましたが、無理があると思えます。
最後に公明党は「本妻」なのか「愛人」なのかについて教えてください。
「首相『第2の愛人』と化す維新」という記事では本文に「愛人」が出てきません。ただ、常識的に考えて、見出しが想定する「第1の愛人」は公明党でしょう。ところが「菅の本領『公明に煮え湯』」という記事では以下のように書いています。
「衆院採決で公明党に煮え湯を飲ませたのは『本妻でも甘い顔ばかりしてられない。これからは愛人の存在にも慣れてもらわなくちゃ』という無言の通告とみえる」。
ここからは「公明党=本妻」と受け取れます。別の筆者による記事かもしれませんが、同じ1月号の中で「本妻」になったり「愛人」になったりするのは問題だと思えます。FACTA編集部としては公明党を「本妻」「愛人」のどちらと判断しているのでしょうか。「首相にとっては愛人だが、自民党や菅官房長官にとっては本妻」というのも考えにくいところです。
質問は以上です。お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。
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FACTAには、元日本経済新聞編集委員の大西康之氏を起用していることに関しても問い合わせを送っているが、これまた編集部からの回答はない。発行人兼編集主幹の阿部重夫氏、編集長の宮嶋巌氏には適切な対応を期待したい。
※「首相『第2の愛人』と化す維新」「菅の本領『公明に煮え湯』」という記事の評価はD(問題あり)。
※今回の件に関しては以下の投稿も参照してほしい。
記事の誤りに「説明なし」 宮嶋巌FACTA編集長へ贈る言葉
http://kagehidehiko.blogspot.jp/2017/01/facta.html
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