2015年9月28日月曜日

引退考えるべき時期? 日経 滝田洋一編集委員 「核心」(1)

28日の日経朝刊オピニオン面のコラム「核心~中国症候群に悩む世界  生きなかった反面教師」は、冒頭から「大丈夫かな」と思わせる内容だった。筆者の滝田洋一編集委員はそろそろ書き手としての引退を考える時期に入っているのではないか。記事の完成度は安定して低くなっている。
マーストリヒト(オランダ)のマース川に架かる聖セルファース橋
                    ※写真と本文は無関係です

まず、問題の冒頭部分から見ていこう。


【日経の記事】

米中首脳会談を経て、中国経済をみる世界の目が確実に変わっている。無敵の昇竜ではないことが、あらわになりつつあるからだ。


「中国経済は無敵の昇竜」というイメージを多くの人が共有していたのに、数日前の米中首脳会談を経て、そのイメージが壊れつつあると滝田編集委員は認識しているのだろう。


個人的には、中国経済に「無敵の昇竜」というイメージを持ったことはない。中国のシャドーバンキング問題は2013年頃から話題に上っているし、生産年齢人口のピークアウトなどで高度成長の維持が難しくなっていることも広く認識されている。今年は実際に成長減速や株価急落が起きている。

中国経済が「無敵の昇竜」でないのは以前から明らかであり、それは米中首脳会談を経て明確になったわけでもない。「米中首脳会談を経て、中国経済をみる世界の目が確実に変わっている」と滝田編集委員は書いているが、首脳会談が「中国経済をみる世界の目」にどう影響を与えたのか、記事では触れずに終わっている。これも問題点として指摘しておきたい。


※記事の問題点は冒頭部分以外にも多い。それらは(2)で指摘していく。

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