米国上院の議席総数が100の場合「50」で「過半数を握る」と言えるだろうか。週刊東洋経済の大崎明子氏は「過半数」だと見ているようだが、違うと思えたので以下の内容で問い合わせを送っている。
大阪市北区 |
【東洋経済への問い合わせ】
週刊東洋経済 編集長 西村豪太様 コラムニスト 大崎明子様
1月23日号に載った「ニュースの核心~株高の裏にある格差の是正はできるか」という記事についてお尋ねします。この冒頭で「米国でバイデン氏の次期大統領就任とともに、民主党が上下両院の過半数を握ることが確定した」と大崎様は記しています。しかし上院に関して「過半数を握る」と言えるでしょうか。
同じ号の「トランプ大統領退任でも残るアメリカ政治の『分断』」という記事では「上院では民主・共和の議席数は50対50」と中村稔氏が書いています。これは他のメディアの報道とも一致します。「民主党」にとって「賛否同数の場合、上院議長を兼ねる副大統領が一票を投じることでギリギリ主導権を保てる」状況だとは思いますが「過半数を握る」とは言えません。
「過半数」とは「全体の半分よりも多い数」(デジタル大辞泉)です。上院の「議席数」が全部で100であれば「過半数」は51以上となります。「民主党が上下両院の過半数を握ることが確定した」との説明は誤りと考えてよいのでしょうか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
せっかくの機会なので今号の「編集部から」にも注文を付けさせていただきます。
この中で「おかしいことをおかしいと思えなくなったら国も企業も終わりです」と西村様は述べています。読者からの間違い指摘を当たり前のように無視して多くのミスを放置している「編集部」の現状を、メディアとして「おかしいこと」とは思いませんか。思わないなら確かに「終わり」かもしれません。「おかしい」と思っているのならば、改めるべきではありませんか。西村様の考えを教えてください。
問い合わせは以上です。回答をお願いします。
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※記事の評価はD(問題あり)。大崎明子氏への評価はDで確定とする。大崎氏については以下の投稿も参照してほしい。
東洋経済に載った木内登英氏のインタビュー記事が興味深いhttps://kagehidehiko.blogspot.com/2017/08/blog-post_23.html
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