2020年11月13日金曜日

読売はちゃんと書いているのに…必須情報が抜けた日経「すかいらーく、200店閉鎖へ」

13日の日本経済新聞朝刊企業2面に載った「すかいらーく、200店閉鎖へ~今期最終赤字150億円、雇用は維持」という記事は基本的な情報が欠けている。「200店閉鎖」に関するくだりは以下のようになっている。

耳納連山と筑後川

【日経の記事】

すかいらーくホールディングスは12日、2021年末までに不採算店舗を中心に全約3000店のうち、7%にあたる約200店を閉めると発表した。業績が大幅に悪化する中、コスト削減を進める。

都市部に店舗の多い「ジョナサン」を中心に閉鎖し、宅配に力を入れている「ガスト」やからあげ専門店「から好し」など他業態に転換する。人員削減はせず、配置転換で雇用を維持する。


◎店舗数は減らない?

約200店を閉めると発表した」と書く一方で「他業態に転換する」とも記している。結局、店舗数は変わらないとも取れるが、よく分からない。そこで他社の記事を見てみた。

今年はすでに85店を閉店しており、首都圏を中心に21年末までにさらに約120店を閉店する計画だ。一方、持ち帰りや宅配の専門店など、約80店を新たに出店する」と読売新聞は書いている。これだと問題は感じない。日経も「約80店を新たに出店する」という情報は入れるべきだ。

経済紙の方が雑な書き方で肝心な情報を盛り込めていないのは辛い。反省を促したい。


※今回取り上げた記事「すかいらーく、200店閉鎖へ~今期最終赤字150億円、雇用は維持

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20201113&ng=DGKKZO66169830S0A111C2TJ2000


※記事の評価はD(問題あり)

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