大雨で増水した筑後川(福岡県うきは市) ※写真と本文は無関係です |
「家計」が「物価」の先行きをどう見ているかは、日銀の「生活意識に関するアンケート調査(第82回)」を基に判断しよう。
「1年後の物価に対する見方」では「かなり上がる」「少し上がる」が合わせて66.7%。一方、「かなり下がる」「少し下がる」は合計8.7%に過ぎない。これは2020年6月時点の数字だ。コロナの関係で下落派が増えてきてはいるが、それでも1割に満たない。
「1年後の物価は現在と比べ何%程度変化すると思うか」との問いに対する答えでは中央値が3.0%。平均値に至っては4.3%だ。どちらも日銀の物価目標である2%を上回る。なのに「家計」は「先行きも物価は上がらないと判断」していると見ていいのか。
「家計」に関しては「先行き」の「物価は上が」ると判断している人が明らかに多数派だ。「日本」は「慢性的に物価が上がらなくなる」状況かもしれない。しかし、それは「家計」が「先行きも物価は上がらないと判断」しているからではないだろう。
河浪記者にはそこを考えてほしい。
※今回取り上げた記事「米、『物価2%超』を容認~FRB決定 ゼロ金利維持へ新指針」
※記事の評価はD(問題あり)。河浪武史記者への評価はDを据え置く。河浪記者に関しては以下の投稿も参照してほしい。
「インフレはドル高招く」と日経 河浪武史記者は言うが…
http://kagehidehiko.blogspot.com/2016/12/blog-post_14.html
「米利上げ 独走強まる」に無理がある日経 河浪武史記者
https://kagehidehiko.blogspot.com/2018/07/blog-post_32.html
米ゼロ金利は「2008年の金融危機以来」? 日経 河浪武史記者に問う
https://kagehidehiko.blogspot.com/2020/03/2008.html
日経 河浪武史・後藤達也記者の「FRB資産 最高570兆円」に注文
https://kagehidehiko.blogspot.com/2020/03/frb-570.html
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