伐株山園地(大分県玖珠町)※写真と本文は無関係です |
そこで、以下の内容で問い合わせを送った。
【東洋経済新報社への問い合わせ】
東洋経済オンライン担当者様 コミュニケーション・ストラテジスト 岡本純子様
2月19日付の「日本に『女性のリーダー』が生まれない深刻理由~『女性に意欲がない』というのは本当なのか」という記事についてお尋ねします。問題としたいのは以下のくだりです。
「トランプ大統領がどんなに人をバカにしたような横柄なコミュニケーションをしようが問題にならないが、ヒラリー・クリントンが声を上げて叫べば、『ヒステリックだ』とバッシングにあう」
2018年5月6日付の記事でAFP通信は以下のように報じています。
<記事の引用>
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が全米ライフル協会(NRA)の年次総会で述べた2015年の仏パリ同時襲撃事件をちゃかした発言に、フランス国内で怒りが広まっている。
トランプ氏は4日、米テキサス州ダラス(Dallas)で開かれたNRAの年次総会で自由奔放に演説。フランスの銃規制法にも触れ、パリ市民に銃の購入が許されていたら事件は防げたと述べて「パリでは銃を持った人が誰もいない。130人もの犠牲者と、とてつもない数の人たちが恐ろしいけがを負ったことをみな覚えている。だが、これまで誰も彼らについて話していないじゃないか」などと語り、さらには「彼らは銃で武装したごく少人数のテロリスト集団によって残忍に殺害された。犯人たちは時間をかけて一人ずつ、銃で撃ち殺していったのだ」と述べると、「バーン。こっちへ来い。バーン。次はお前だ。バーン」などと銃を発砲する襲撃犯のまねをした。
これらトランプ氏の発言を受けてフランス外務省は5日、第2次世界大戦(World War II)以降のフランスで最も多くの犠牲者を出した2015年11月13日のパリ同時襲撃事件に対する「トランプ米大統領の発言に強い不快感を表明するとともに、事件の犠牲者に敬意を払うよう求める」とする声明を発表。事件当時の仏大統領、フランソワ・オランド(Francois Hollande)氏ら仏政治家たちもこうした批判に加わり、ツイッター(Twitter)にはトランプ氏への怒りを表明する事件の生存者らの投稿が殺到した。
--引用は以上です。トランプ氏の「人をバカにしたような横柄なコミュニケーション」が「問題」になった例は他にも多数あります。「トランプ大統領がどんなに人をバカにしたような横柄なコミュニケーションをしようが問題にならない」との説明は明らかな誤りではありませんか。問題なしとの判断であれば、その根拠も併せて教えてください。
付け加えると、見出しで「『女性に意欲がない』というのは本当なのか」と打ち出しているのに、この問題への答えらしきものが見当たりません。これは読者を欺くやり方だと思えますが、いかがでしょうか。以上の2点について回答をお願いします。
東洋経済新報社では読者からの間違い指摘を無視する対応が常態化しています。日本を代表する経済メディアとして責任ある行動を心掛けてください。
◇ ◇ ◇
「男性の場合、『有能』であれば、『温かみや好感度』についてはさほどなくても許されてしまうところがある」のに「女性リーダーにとって『温かみや好感度』の欠落は致命的だ」との主張に説得力を持たせようとして、岡本氏は「トランプ大統領」と「ヒラリー・クリントン」を例に出している。ただ、事実関係を無視しすぎだ。
普通の知識と判断力を持っていれば、「トランプ大統領がどんなに人をバカにしたような横柄なコミュニケーションをしようが問題にならない」と言えるかどうかは分かるはずだ。岡本氏には書き手としての基礎的な能力に疑問を感じた。
追記)結局、回答はなかった。
※今回取り上げた記事「日本に『女性のリーダー』が生まれない深刻理由~『女性に意欲がない』というのは本当なのか」
https://toyokeizai.net/articles/-/266169
※記事の評価はD(問題あり)。岡本純子氏への評価も暫定でDとする。
よくぞ指摘してくださいました。
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